人類学関連学会協議会2014年度合同シンポジウム

2014年5月6日公開

人類学関連学会協議会2014年度合同シンポジウム
ヒトがヒトであるゆえん――学習能力の進化をめぐって
Why Human Beings are Human? On the Evolution of Learning Ability

日本文化人類学会第48回研究大会
2014年5月17日(土)13:30-16:30
幕張メッセ国際会議場1階103室

趣旨
「ヒトがヒトであるゆえん」あるいはヒトが他の動物とどう決定的に異なっているのかについては、直立歩行と両手の使用、大脳の発達、言語、家族など、さまざまな要因を挙げることができる。「学習能力」はそうした要因のひとつである。あらゆる動物は学習能力を備えているがヒトのそれはとりわけ高度に発達していると考えられる。個体が学習したことを、言語や文字によって他の個体に伝えることができるのはヒトだけである。また、学習の結果を個体群として蓄積し継承する制度も発達している。本シンポジウムの主要な論点は、ヒトと他の動物、とりわけ高等霊長類や化石人類との学習能力の異同、ヒトの学習能力の生理学・生物学的基盤、さまざまな個体群における学習能力の変異、現代社 会における学習能力の変容などである。本シンポジウムでは、人類学関連学会協議会を構成する各学会代表であるシンポジストの発表に基づき、ヒトの学習能力の進化とあり方について多面的、総合的に考察することによって、「ヒトがヒトであるゆえん」を探求する。

シンポジスト(50音順)
佐野賢治(神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教授、日本民俗学会)
寺嶋秀明(神戸学院大学人文学部教授、日本文化人類学会)
西秋良宏(東京大学総合件研究博物館教授、日本人類学会)
樋口重和(九州大学芸術工学研究院教授、日本生理人類学会)
古市剛史(京都大学霊長類研究所教授、日本霊長類学会)

コーディネーター
栗本英世(大阪大学大学院人間科学研究科教授、日本文化人類学会)

講演要旨集[PDF585KB]