原著論文 | ||
動きを感知する――米国黒人教会のエコロジカル・ミュージッキング | 野澤 豊一 | 335 |
祝福の無媒介性、祈りの共同性――フランスのジプシー・ペンテコステ運動の事例から | 左地 亮子 | 355 |
<特集>とらわれて書く――エスノグラファーの悼み/傷みと喪をめぐる民族誌に向けて | ||
序――閉回路(loop)から外へ出る | 中村 沙絵 | 376 |
フィールドで困惑する「私」の傷みを看る――スリランカ内戦と最大ドナー日本、とらわれと応答可能性(responsibility) | 初見 かおり | 388 |
残渣を孕む――《妊娠期の喪失》をめぐる「こぼれ落ちるもの」の民族誌 | 久保 裕子 | 409 |
内戦後スリランカのフィールドで震わされ、〈わたし/たち〉の傷/悼みを書くということ――内なる傷みを看て、何者で在る/り得るかを知る | 菊池 真理 | 429 |
頭無しの肚人間になれ(Be Headless and Full of Belly)――映画『楽園の悪鬼たち(Demons in Paradise)』と自己変容について | 清水 加奈子 | 449 |
萌芽論文 | ||
シニシズムの人類学の現在とその先――モノたちの蜂起に寄せて | ケイ 光大 | 461 |
レビュー |
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卯田宗平編『野生性と人類の論理――ポスト・ドメスティケーションを捉える4つの思考』 | 早川 公/池山 草馬 | 473 |
牛久晴香著『かごバッグの村――ガーナの地場産業と世界とのつながり』 | 岩原 紘伊 | 475 |
山本紀夫編『熱帯高地の世界――「高地文明」の発見に向けて』 | 佐藤 吉文 | 478 |
ロラ・アリアス『MINEFIELD――記憶の地雷原』Lora Arias MINEFIELD/CAMPO MINADO | 近藤 晴香 | 481 |
原著論文 | ||
遊牧の再考――定住農耕モンゴル人の牧畜経営の事例分析から | 包 双月(ボウ サラ) | 167 |
当事者中心的な視点から捉える主観的欠乏と「貧困の文化」論争の再解釈――日本の宮城県仙台市における子どもの貧困を事例に | 渡邊 陽太 | 188 |
<特集>神殿更新論再考――古代アンデスの神殿をめぐる実践と記憶 | ||
序 | 山本 睦 | 207 |
アンデスの神殿をめぐる研究とその理論的視座──神殿更新論再考 | 松本 雄一 | 217 |
廃棄物の物質性――神殿の発生と反復的実践の原動力を考える | 荘司 一歩/鶴見 英成 | 230 |
モニュメントにおける記憶と行為の過程――アンデス文明形成期の神殿を事例として | 井口 欣也 | 250 |
アンデスの神殿と社会的記憶――なぜ神殿はそこにあり続けたのか | 山本 睦 | 269 |
レビュー |
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小野有五著『「新しいアイヌ学」のすすめ――知里幸恵の夢をもとめて』 | 杉江 あい | 290 |
外川昌彦著『岡倉天心とインド――「アジアは一つ」が生まれるまで』 | 澁谷 俊樹 | 293 |
市野澤潤平・碇陽子・東賢太朗編『観光人類学のフィールドワーク――ツーリズム現場の質的調査入門』 | 須永 和博 | 295 |
ガッサン・ハージ著、塩原良和・川端浩平監訳『オルター・ポリティクス――批判的人類学とラディカルな想像力』 | 椿原 敦子 | 298 |
とみおかアーカイブ・ミュージアム企画展「震災遺産を考える2024――ビッグパレットふくしま避難所を考える#1」 | 高倉 浩樹 | 301 |
フォーラム |
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「パンデミックのドキュメンテーション」の記録──「日本のプライマリ・ケア医のCOVID-19への対応」4年間の調査から | 木村 周平/飯田 淳子/堀口 佐知子/春田 淳志/小曽根 早知子 | 304 |
会長就任にあたって |
棚橋 訓 | 308 |
第19回日本文化人類学会賞の授賞 | 310 | |
第19回日本文化人類学会奨励賞の授賞 | 311 |
原著論文 | ||
大型囲いワナが生み出す人間-サルの情動的交渉――サル捕獲機具の開発と利用をめぐる考察 | 合原 織部 | 005 |
沖縄の基地反対運動と命のアナキズム――軍事化に抗する生き物たちの〈生〉の理論 | 比嘉 理麻 | 022 |
<特集>先住民と博物館――協働による脱植民地化 | ||
序 | 岸上 伸啓/鈴木 紀 | 042 |
オンライン空間で先住民の声をきく――博物館展示の脱植民地化に向けて | 平野 智佳子 | 054 |
マオリと博物館のパートナーシップ ――脱植民地化を目指すニュージーランドの先住民と博物館 | 土井 冬樹 | 072 |
ロシアの地方博物館における先住民族文化展示 | 佐々木 史郎 | 091 |
民族誌資料の理想的なデジタルアーカイブと公開方法 | 伊藤 敦規 | 111 |
レビュー |
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札幌国際芸術祭 未来劇場 | 田中 佑実 | 132 |
市野澤潤平著『被災した楽園――2004年インド洋津波とプーケットの観光人類学』 | 橋本 和也 | 135 |
大谷順子編『四川大地震から学ぶ――復興のなかのコミュニティと「中国式レジリエンス」の構築』 | 土田 亮 | 137 |
長谷千代子・別所裕介・川口幸大・藤本透子編『宗教性の人類学――近代の果てに、人は何を願うのか』 | 片岡 樹 | 139 |
ゴードン・マシューズ著、宮川陽子訳『チョンキンマンション――世界の真ん中にあるゲットーの人類学』 | 神宮寺 航一 | 142 |
フォーラム |
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waḍ‘ al-yadは占有か、占拠か──後藤健志氏のレビューに答えて | 竹村 和朗 | 146 |
研究大会への手話通訳導入に際して──ろう者、そしてその協力者の視点から | 松尾 香奈/亀井 伸孝/伏木 香織 | 149 |
原著論文 | ||
「手に届く」不確実性――マカオのカジノにおけるギャンブルに見られる身体性の重視 | 劉 振業 | 617 |
看取りの経験をたどる――絵手紙を通じた記憶の形成 | 飯田 淳子 | 637 |
<特集>「狭間に生きる」――現代日本を民族誌する上での困難と可能性 | ||
序 | 平野 邦輔 | 660 |
フェミニスト・エスニック・スタディーズから人類学への提言――植民地主義、男性中心主義、複合的不平等の克服に向けてのDEI | 鄭 幸子 | 673 |
狭間を探求する――日本の人類学DV研究が捉える家父長制の具現化と暴力の痕跡 | 桑島 薫 | 692 |
調査研究と協働/共同の「狭間」、活動家と研究者の「狭間」――マスメディアで発信する社会運動研究者の抱える「原罪」と「贖罪」の過程 | 富永 京子 | 712 |
魚と人のあいだ――水族館とマルチスピーシーズ民族誌から「狭間」を見つめる | 高橋 五月 | 732 |
周縁の中の周縁――学際的協働研究における日本の人類学 | 堀口 佐知子 | 751 |
萌芽論文 | ||
家事の拡張――ケアと社会関係の再概念化のために | 田口 陽子 | 761 |
レビュー |
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竹沢尚一郎著『原発事故避難者はどう生きてきたか――被傷性の人類学』 | 杉江 あい | 773 |
森明子編『ケアが生まれる場――他者とともに生きる社会のために』 | 横山 紗亜耶 | 776 |
第50回澁澤賞授賞について |
782 | |
公益信託澁澤民族学振興基金 2025年度事業募集概要 | 783 |
<第18回日本文化人類学会賞受賞記念論文> | ||
変容する脱植民地化の影響と脱中心化した文化人類学――いま、対話を捉えなおす | 太田 好信 | 417 |
原著論文 | ||
福祉制度の人類学的研究に向けて――日本の介護保険制度における「自立」概念の分析から | 辻本 侑生 | 435 |
「聖なる堆積」――中国広東省梅州市の香花派におけるモノとモノの連関 | ケイ 光大 | 452 |
<特集>手仕事のオーセンティシティ――「プリント化」する伝統染織 | ||
序 | 中谷 文美 | 473 |
オーセンティシティを成形する――台湾における先住民の織りと文化創意産業の事例から | 田本 はる菜 | 486 |
「手本の複製/見本からの創造」からみた手仕事の真正性――中国貴州省ミャオ族における手刺繍と機械刺繍の位置づけ | 佐藤 若菜 | 505 |
プリント化・手仕事化するスカート ――中国モン(ミャオ族)衣装のオーセンティシティ獲得のプロセス | 宮脇 千絵 | 523 |
手仕事と機械生産の境界を疑う――インド・木版捺染布アジュラクと「プリント化」をめぐって | 金谷 美和 | 543 |
トルコ絨毯のオーセンティシティが不問に付されるまで――パッチワーク絨毯のグローバルな流行をめぐって | 田村 うらら | 562 |
萌芽論文 | ||
原発被災地復興のリミナリティ――浪江町の新住民の事例から | 楊 雪 | 579 |
レビュー |
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蘆田裕史・藤嶋陽子・宮脇千絵編『クリティカル・ワード ファッションスタディーズ――私と衣服と社会の関係』 | 三木 陽子 | 591 |
デヴィッド・グレーバー著、藤倉達郎訳『価値論――人類学からの総合的視座の構築』 | 中川 理 | 594 |
石井美保・岩谷彩子・金谷美和・河西瑛里子編『官能の人類学――感覚論的転回を超えて』 | 西井 凉子 | 597 |
Hiroki Takakura, Anthropology and Disaster in Japan: Cultural Contributions to Recovery after the 2011 Earthquake and Tsunami | 関谷 雄一 | 600 |
原著論文 | ||
料理の潜在的次元に向かって――ペルーの現代料理レストランにおける「新しい料理」の創造と「おいしさ」の探究 | 藤田 周 | 195 |
フラクタルな巻き込み――ウルシと人間の間に生じる「重要な他者性」 | 鈴木 和歌奈 | 215 |
<特集>景観の力学を記述する――日本の山村を対象にした異分野との協働研究をもとに | ||
序 | 内藤 直樹/石川 登 | 230 |
崩れ続ける大地での暮らし――徳島県西部における産業資本主義の跡地としての山村景観の力学/動態 | 内藤 直樹/殿谷 梓 | 243 |
近世の「山里」における社会変化――景観・生業・政治権力の関わりのなかで | 町田 哲/石川 登/内藤 直樹 | 264 |
人間と非人間の「固有の時間」の絡まり合いにみる山地景観の動態――高知県東部・魚梁瀬山における国有林森林鉄道の導入を事例に | 岩佐 光広/赤池 慎吾 | 287 |
源流の向こうにあるもの――山茶の事例から照葉樹林文化論を景観論に読み替える | 片岡 樹 | 308 |
ちょっとずつ寄りかかりあう景観――建築、都市デザイン、佐渡の棚田農業を巡って | 野澤 俊太郎 | 327 |
萌芽論文 | ||
パチンコ遊技体験の諸相――現代日本のパチンコにおける「デザイン」に着目して | 大島 崇彰 | 349 |
レビュー |
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シンジルト編『目でみる牧畜世界――21世紀の地球で共生を探る』 | 包 双月(ボウ サラ) | 360 |
竹村和朗著『現代エジプトの沙漠開発――土地の所有と利用をめぐる民族誌』 | 後藤 健志 | 363 |
近藤祉秋著『犬に話しかけてはいけない――内陸アラスカのマルチスピーシーズ民族誌』 | 野口 泰弥 | 366 |
市野澤潤平編『基本概念から学ぶ観光人類学』 | 芝宮 尚樹 | 368 |
藤井真一著『生成される平和の民族誌――ソロモン諸島における「民族紛争」と日常性』 | 石森 大知 | 371 |
宇田川彩著『それでもなおユダヤ人であること――ブエノスアイレスに生きる〈記憶の民〉』 | 左地 亮子 | 374 |
早川公著『まちづくりのエスノグラフィ――《つくば》を織り合わせる人類学的実践』 | 大澤 誠 | 377 |
早川公著『まちづくりのエスノグラフィ――《つくば》を織り合わせる人類学的実践』 | 土田 亮 | 380 |
ウネルマ・コンカ著 山口涼子訳『トゥオネラの花嫁』 | 田中 佑実 | 382 |
フォーラム |
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日本文化人類学会第57回研究大会「人類学教育ワークショップ」開催報告 | 田口 陽子/浜田 明範/箕曲 在弘 | 387 |
「アイヌ民族に関する研究倫理指針(案)」から考える、文化人類学の過去と未来にむけての展望中間報告 | 中谷 文美/伊藤 敦規/伊地知 紀子/飯嶋 秀治/石原 真衣/木村 周平/松田 素二/真島 一郎 | 390 |
原著論文 | ||
聖日を「祝う」――エチオピア正教会信徒の食の実践に着目して | 上村 知春 | 005 |
馬の財としての両義性――スンバ島東部地域における財の人格化と非人格化をめぐる考察 | 酒向 渓一郎 | 025 |
<特集>動物をほふる民俗知の実践──屠畜をめぐる比較民族誌 | ||
序 | 澤井 充生 | 044 |
我々はなぜ切らねばならないのか――ネパールの肉売りカースト「カドギ」による屠畜の再構築 | 中川 加奈子 | 056 |
預言者を模倣し、自力供犠を敢行する――〈正しいイスラーム〉を追求するための民俗知の実践 | 澤井 充生 | 076 |
チベット牧畜社会における生業民俗的知識と改革派仏教――家内的屠畜実践をめぐって | 別所 裕介 | 095 |
供犠の価値は計り得るか?――インドネシア西スマトラ州における家畜の商品的価値と供犠 | 西川 慧 | 115 |
定住農耕モンゴル人の編み出す民俗知――屠畜の多様化と肉食行為の変化をめぐって | 包 双月(ボウ サラ) | 134 |
レビュー |
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細井尚子著『見る・見せる――中国四川・福建の表演にみえる「演じる」こと・人・空間』 | 高山 陽子 | 154 |
田中理恵子著『生きている音楽――キューバ芸術音楽の民族誌』 | 韓 智仁 | 157 |
森山工著『贈与と聖物――マルセル・モース「贈与論」とマダガスカルの社会的実践』 | 岸上 伸啓 | 160 |
河合香吏編『関わる・認める(生態人類学は挑む SESSION 5)』 | 西井 凉子 | 163 |
横田祥子著『家族を生み出す――台湾をめぐる国際結婚の民族誌』 | 堀江 未央 | 166 |
二文字屋脩編著『トーキョーサバイバー』 | 内尾 太一 | 169 |
篠原徹著『ほろ酔いの村――超過密社会の不平等と平等』 | 大西 秀之 | 172 |
北川亘太・比嘉夏子・渡辺隆史著『地道に取り組むイノベーション――人類学者と制度経済学者がみた現場』 | 柿倉 圭吾 | 175 |
フォーラム |
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工藤強勝先生(本誌デザイン・アートディレクション担当)を偲ぶ | 箭内 匡 | 179 |
<第17回日本文化人類学会賞受賞記念論文> | ||
小政体の文化人類学的意義――国家に抗する/を模する社会 | 栗本 英世 | 553 |
原著論文 | ||
人間と非人間の相互作用――ミルパにおける間主観的プロセスから | 坂井 妙子 | 573 |
自然栽培が織りなすケアの場――農福連携を行う生活介護・就労継続支援B型事業所を事例として | 福島 令佳 | 593 |
<特集>「障害」をめぐる共生の文化――障害の人類学を超えて | ||
序 | 奈倉 京子 | 612 |
それなりに整った世界で叫ぶ――家と施設でない場所で暮らす、重度の知的障害のある人の意思をめぐって | 猪瀬 浩平 | 624 |
障害をめぐるイスラームの言説と共生の文化への可能性──マレーシアにおけるイスラーム解釈の矮小化の問題から | 久志本 裕子 | 642 |
カメルーン女性障害者における障害とジェンダー | 戸田 美佳子 | 653 |
展望論文 | ||
共有、旅人、新しい人間──東日本大震災後の災害人類学の展開 | 木村 周平 | 670 |
レビュー |
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稲村哲也・山極壽一・清水展・阿部健一編著『レジリエンス人類史』 | 内堀 基光 | 683 |
出口正之・藤井秀樹編『会計学と人類学のトランスフォーマティブ研究』 | 吉田 浩平 | 686 |
村川淳著『浮島に生きる――アンデス先住民の移動と「近代」』 | 古川 勇気 | 689 |
岸上伸啓編『捕鯨と反捕鯨のあいだに――世界の現場と政治・倫理的問題』 | 近藤 祉秋 | 691 |
下條尚志著『国家の「余白」――メコンデルタ 生き残りの社会史』 | 津田 浩司 | 694 |
池谷和信著『トナカイの大地、クジラの海の民族誌――ツンドラに生きるロシアの先住民チュクチ』 | 中田 篤 | 697 |
生井達也著『ライブハウスの人類学――音楽を介して「生きられる場」を築くこと』 | 北嶋 泰周 | 699 |
奥田若菜著『格差社会考――ブラジルの貧困問題から考える公正な社会』 | 渡邊 陽太 | 702 |
フォーラム |
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想像力のめぐみ──遊牧の起源をめぐって | 松原 正毅 | 706 |
原著論文 | ||
身体技法としてのボールルーム・ダンス歩行に関する人類学的研究――世界チャンピオンの「ハイブリッド型歩行」の3次元動作解析 | 板垣 明美/西村 拓一 | 367 |
「勝ちゃあいいってわけじゃない」――パチプロAの「期待値を積み上げる」プレーの論理 | 松崎 かさね | 387 |
<特集>孤独とつながり──ポスト関係論的音楽論に向けて | ||
序 | 相田 豊 | 407 |
プロト関係としてのだじゃれ音楽――現代日本の市民参加型音楽実践における規範化された「つながり」をめぐって | 石橋 鼓太郎 | 421 |
響きあい満ちる聾の身体――バリ島「聾の村」ブンカラにおける音楽参与・孤独・自己充足 | 西浦 まどか | 441 |
「個別的なもの」の日常的編成──楽器をめぐる「迷い」と「決断」の自己エスノグラフィー | 吉川 侑輝 | 461 |
反抗、世代、強度――ボリビア・フォルクローレ音楽家の孤独とつながり | 相田 豊 | 480 |
仮面・楽器の媒介する伝記的時空間──持続性、在地論理、非現前の関係 | 内住 哲生 | 499 |
展望論文 | ||
危機の人類学的研究のために──危機の危機・レジリエンス・不気味さ | 芝宮 尚樹 | 506 |
レビュー |
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西井凉子・箭内匡編『アフェクトゥス――生の外側に触れる』 | 中川 理 | 516 |
山口亮太著『妖術と共にあること――カメルーンの農耕民バクウェレの民族誌』 | 出口 顕 | 519 |
田本はる菜著『山地のポスト・トライバルアート――台湾原住民セデックと技術復興の民族誌』 | 野林 厚志 | 521 |
ジョアオ・ビール著 トルベン・エスケロゥ写真 桑島薫・水野友美子訳『ヴィータ――遺棄された者たちの生』 | 牛山 美穂 | 524 |
田辺明生・竹沢泰子・成田龍一編『環太平洋地域の移動と人種――統治から管理へ、遭遇から連帯へ』 | 名和 克郎 | 526 |
澤井充生著『現代中国における「イスラーム復興」の民族誌――変貌するジャマーアの伝統秩序と民族自治』 | 西川 慧 | 529 |
池谷和信著『トナカイの大地、クジラの海の民族誌――ツンドラに生きるロシアの先住民チュクチ』 | 佐々木 史郎 | 532 |
フォーラム |
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より実り多き対話のために | 木村 周平 | 536 |
かくも太古の遊牧を措定しうるか(続)──松原正毅「遊牧の起源について」(本誌87巻2号)を読んで | 谷 泰 | 538 |
原著論文 | ||
弔いのディスタンス――ブガクウェ・ブッシュマンの死との向き合い方の変遷 | 杉山 由里子 | 149 |
イメージの運動の人類学的記述――ニューギニア高地の植民地期/脱植民地期における「白人」イメージの民族誌 | 深川 宏樹 | 170 |
<特集>オートエスノグラフィで拓く感情と歴史 | ||
序 | 北村 毅 | 191 |
〈沈黙〉が架橋する――弔いの人類学とケアし合うオートエスノグラフィへむけて | 石原 真衣 | 206 |
在日華僑華人3世代のオートエスノグラフィ――横浜中華街で生まれ育った「私」のhomenessとhomelessness | 陳 天璽 | 224 |
「非当事者」のオートエスノグラフィ──ある在日朝鮮人との対位法的記述を通して | 真鍋 祐子 | 243 |
日本軍兵士の子と孫世代のトラウマのオートエスノグラフィ――「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」と私の運動から | 中村 平 | 264 |
戦争の批判的家族誌を書く――家族のヴァルネラビリティをめぐるオートエスノグラフィ | 北村 毅 | 285 |
萌芽論文 | ||
「サッカーの人類学」の理論的組み換え──文化社会現象としての問題から「情動(アフェクトゥス)」の問題へ | 河村 悟郎 | 306 |
レビュー |
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Annemarie Mol, Eating in Theory | 佐野 太紀 | 317 |
佐久間香子著『ボルネオ――森と人の関係誌』 | 徳安 祐子 | 319 |
佐本英規著『森の中のレコーディング・スタジオ――混淆する民族音楽と周縁からのグローバリゼーション』 | 相田 豊 | 322 |
信田敏宏著『家族の人類学――マレーシア先住民の親族研究から助け合いの人類史へ』 | 渡邉 暁子 | 325 |
大石高典・近藤祉秋・池田光穂編『犬からみた人類史』 | 田中 瑠莉 | 328 |
石田智恵著『同定の政治、転覆する声――アルゼンチンの「失踪者」と日系人』 | 細谷 広美 | 331 |
フォーラム |
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遊牧の起源について──谷泰「かくも太古の遊牧を措定しうるか」を読んで | 松原 正毅 | 335 |
日本文化人類学会第56回研究大会倫理委員会特別シンポジウム「『アイヌ民族に関する研究倫理指針(案)』から考える、文化人類学の過去と未来にむけての展望」 | ||
窪田 幸子/太田 好信/松田 素二/加藤 博文/岸上 伸啓/瀬口 典子 | 336 | |
会長就任のあいさつ |
真島 一郎 | 341 |
第17回日本文化人類学会賞の授賞 | 343 | |
第17回日本文化人類学会奨励賞の授賞 | 344 |
原著論文 | ||
起源の闇と不穏な未来のあいだ――現代ソロモン諸島マライタ島西ファタレカにおける社会変容の深層 | 橋爪 太作 | 005 |
世俗主義の葛藤を生きるトルコの宗教的少数派――イスタンブルに住むアレヴィーの若者たちの信仰実践 | 今城 尚彦 | 026 |
これは、政治じゃない――<生き方>としての基地反対運動と命の民主主義 | 比嘉 理麻 | 044 |
ポスト社会主義のトリックスター――チェコ共和国におけるポスト社会主義からポスト社会主義以後への移行の契機 | 坂田 敦志 | 064 |
展望論文 | ||
北極の廃棄物問題と人類学 | 石井 花織 | 081 |
情動の人類学──感情史との対話 | 小栗 宏太 | 094 |
レビュー |
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岩本通弥ほか編『民俗学の思考法――〈いま・ここ〉の日常と文化を捉える』 | 川口 幸大 | 107 |
片雪蘭著『不確実な世界に生きる難民――北インド・ダラムサラにおけるチベット難民の仲間関係と生計戦略の民族誌』 | 山岸 哲也 | 109 |
深川宏樹著『社会的身体の民族誌――ニューギニア高地における人格論と社会性の人類学』 | 中谷 和人 | 112 |
秋山徹著『遊牧英雄とロシア帝国――あるクルグズ首領の軌跡』 | チャリス | 114 |
佐々木剛二著『移民と徳――日系ブラジル知識人の歴史民族誌』 | 足立 綾 | 117 |
岡本圭史著『せめぎ合う霊力――ケニア、ドゥルマ社会におけるキリスト教と妖術の民族誌』 | 宇田川 彩 | 120 |
山本紀夫著『高地文明――「もう一つの四大文明」の発見』 | 木村 友美 | 122 |
湖中真哉・太田至・孫暁剛編『地域研究からみた人道支援――アフリカ遊牧民の現場から問い直す』 | 木村 周平 | 125 |
<第16回日本文化人類学会賞受賞記念論文> | ||
呪術、隠喩、同型:21世紀の構造主義へ | 春日 直樹 | 527 |
原著論文 | ||
被傷性=脆弱性の生-政治―東日本大震災後の人類学的災害研究 | 竹沢 尚一郎 | 543 |
世俗化する「イスラーム主義者」と急進化する「世俗主義者」―バングラデシュの宗教政党とNGO団体を通した二極政治の構成と「公共領域」の変容 | 外川 昌彦 | 563 |
<特集>世界と共に感じる能力―情動、想像力、記憶の人類学 | ||
序 | アンドレア・デ・アントーニ/村津 蘭 | 584 |
「気」はどのように感じられるのか―上海での気功実践を事例に | 黄 信者 | 598 |
「しぬかも」―ポールダンス実践で情動を体現させる生成変化 | ケイトリン・コーカー | 617 |
悪魔が耳を傾ける―ベナン南部のペンテコステ・カリスマ系教会の憑依における想像と情動 | 村津 蘭 | 635 |
正体不明な霊でも祓われる―現代日本の憑依を通した治癒経験における記憶・想像力・エンスキルメントの役割 | アンドレア・デ・アントーニ | 654 |
萌芽論文 | ||
総合診療医が守るもの─COVID-19への対応と社会身体 | 木村 周平/飯田 淳子/照山 絢子/堀口 佐知子/宮地 純一郎/濱 雄亮/春田 淳志/小曽根 早知子/金子 惇/後藤 亮平 | 674 |
レビュー |
||
猪瀬浩平著『分解者たち―見沼田んぼのほとりを生きる』 | 髙橋 絵里香 | 686 |
中谷文美・宇田川妙子編『仕事の人類学―労働中心主義の向こうへ』 | 平野(野本) 美佐 | 688 |
服部洋一著 服部洋一遺稿刊行委員会編『生きられる死―米国ホスピスの実践とそこに埋め込まれた死生観の民族誌』 | 西 真如 | 691 |
田中雅一・松嶋健編『トラウマ研究2 トラウマを共有する』 | 新ヶ江 章友 | 694 |
河野正治著『権威と礼節―現代ミクロネシアにおける位階称号と身分階層秩序の民族誌』 | 田所 聖志 | 697 |
池谷和信編『食の文明論―ホモ・サピエンス史から探る』 | 河合 利光 | 700 |
床呂郁哉・河合香吏編『ものの人類学2』 | 明星 つきこ | 703 |
田中雅一・石井美保・山本達也編『インド・剥き出しの世界』 | 田口 陽子 | 706 |
第48回澁澤賞授賞について |
712 | |
公益信託澁澤民族学振興基金 2023年度事業募集概要 | 713 |
原著論文 | ||
偶然性に没頭し賭けることの有意味性―フィリピンにおける数字くじの事例から | 師田 史子 | 365 |
虚空を造形する佐々井秀嶺の宗教表現の分析―岩田慶治の新アニミズム、C.S.パースの記号論、佐藤信夫のレトリック論を視座として | 根本 達 | 384 |
<特集>異種集合体の生政治―パンデミックを通して考える | ||
序 | 西 真如 | 404 |
危機の「予言」が生み出す異種集合体─内陸アラスカ先住民の過去回帰言説を事例として | 近藤 祉秋 | 417 |
防護服化できない身体と身体化できない防護服―韓国の「コロナ19」病棟におけるアフェクトの攪乱と再編 | 澤野 美智子 | 437 |
ウィズコロナの始まりと終わり―パンデミックにおける身体、統治、速度 | 浜田 明範 | 457 |
萌芽論文 | ||
身体的現れの政治─フランスのジプシー巡礼祭を事例に | 左地 亮子 | 477 |
レビュー |
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川田順造編『ナショナル・アイデンティティを問い直す』 | 松田 素二 | 488 |
丹羽充著『不信の支える信仰共同体―ネパールのプロテスタンティズムについての民族誌的研究』 | 古川 不可知 | 491 |
中屋敷千尋著『つながりを生きる―北インド・チベット系社会における家族・親族・隣人の民族誌』 | 松尾 瑞穂 | 494 |
池谷和信編『ビーズでたどるホモ・サピエンス史―美の起源に迫る』 | 板久 梓織 | 496 |
井原泰雄・梅崎昌裕・米田穣編『人間の本質にせまる科学―自然人類学の挑戦』 | 内堀 基光 | 499 |
Richard F. Calichman, Beyond Nation: Time, Writing, and Community in the Work of Abe Kōbō | 岡本 圭史 | 502 |
古川勇気著『チーズづくりの民族誌―ペルー山村の暮らしと市場をつなぐ「計算」と「配慮」』 | 酒向 渓一郎 | 504 |
田中雅一・嶺崎寛子編『ジェンダー暴力の文化人類学―家族・国家・ディアスポラ社会』 | 加藤 恵津子 | 507 |
フォーラム |
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文化人類学にとっての医学教育モデル・コア・カリキュラム改訂の意義 | 医療者向け人類学教育連携委員会 | 511 |
原著論文 | ||
分配行為にみるアナングのやり方―オーストラリア中央砂漠アボリジニのキャンバス販売と酒の購入資金の獲得の分析から | 平野 智佳子 | 177 |
フィールドレコーディングを主体とする実践的な研究手法としての音響民族誌の方法と課題 | 柳沢 英輔 | 197 |
<特集>2000年代以降の「道徳/倫理の人類学」の射程 | ||
序 | 酒井 朋子 | 217 |
市民活動という政治の場における道徳/倫理とその実践―文化人類学における「倫理的転回」の議論をふまえて | 神原 ゆうこ | 230 |
道徳哲学と民族誌の「もう1つ」の交わり方―きれいな分析を拒む現実に留まること/逸れること | 中村 沙絵 | 250 |
なぜ「敵」を助けたのか―倫理的な生と不自由さの感覚 | 佐川 徹 | 269 |
「止まった時間」を生きる─学校事故をめぐる倫理的応答の軌跡 | 石井 美保 | 287 |
書評論文 | ||
災害研究におけるジェンダーの視点 | 楊 雪 | 307 |
東日本大震災からの「復興」とフィールドワーク | 木村 周平 | 314 |
レビュー |
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岩原紘伊著『村落エコツーリズムをつくる人びと―バリの観光開発と生活をめぐる民族誌』 | 吉田 航太 | 320 |
澤野美智子編著『医療人類学を学ぶための60冊―医療を通して「当たり前」を問い直そう』 | 狩野 祐人 | 323 |
桑山敬己・島村恭則・鈴木慎一郎著『文化人類学と現代民俗学』 | 酒井 貴広 | 324 |
清水展・飯嶋秀治編『自前の思想―時代と社会に応答するフィールドワーク』 | 石田 慎一郎 | 327 |
栗田梨津子著『多文化国家オーストラリアの都市先住民―アイデンティティの支配に対する交渉と抵抗』 | 深山 直子 | 330 |
田中孝枝著『日中観光ビジネスの人類学―多文化職場のエスノグラフィ』 | 上水流 久彦 | 333 |
費孝通著、西澤治彦訳『郷土中国』 | 川瀬 由高 | 336 |
第16回日本文化人類学会賞の授賞 |
340 | |
第16回日本文化人類学会奨励賞の授賞 | 341 |
原著論文 | ||
アルシ・ディレンマ―エチオピア・アルシ社会におけるガダ再興運動が生み出す抗争と創造 | 大場 千景 | 005 |
「匠の精神」を消費する―訪日中国人観光者の「遊学」ツアーと伝統の再創造 | 周 菲菲 | 025 |
<特集>マルチスピーシーズ民族誌の眺望─多種の絡まり合いから見る世界 | ||
序 | 奥野 克巳 | 044 |
世界生成のシステムのエンジン―イヌイトと近代の存在論の存在論の比較からみる存在論の機能 | 大村 敬一 | 057 |
媒介者としてのハチ―人=ハチ関係からポリネーションの人類学へ | 大石 高典 | 076 |
内陸アラスカ先住民の世界と「刹那的な絡まりあい」―人新世における自然=文化批評としてのマルチスピーシーズ民族誌 | 近藤 祉秋 | 096 |
展望論文 | ||
攪乱者としてのキリスト教─「キリスト教の人類学」と近代 | 飛内 悠子 | 115 |
「法の生成」の人類学に向けて | 高野 さやか/中空 萌 | 127 |
レビュー |
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中谷哲弥著『インド・パキスタン分離独立と難民―移動と再定住の民族誌』 | 久保 忠行 | 139 |
東畑開人著『居るのはつらいよ―ケアとセラピーについての覚書』 | 井上 睦美 | 142 |
河合洋尚著『<客家空間>の生産―梅県における「原郷」創出の民族誌』 | 清水 郁郎 | 145 |
佐々木史郎・渡邊日日編『ポスト社会主義以後のスラブ・ユーラシア世界―比較民族誌的研究』 | 後藤 正憲 | 148 |
中野歩美著『砂漠のノマド―カースト社会の周縁を生きるジョーギーの民族誌』 | 呉人 花 | 150 |
越智郁乃著『動く墓―沖縄の都市移住者と祖先祭祀』 | 兼城 糸絵 | 152 |
リーペレス ファビオ著『ストレンジャーの人類学―移動の中に生きる人々のライフストーリー』 | 川上 郁雄 | 155 |
Ayami Nakatani (ed.), Fashionable Traditions: Asian Handmade Textiles in Motion | 佐藤 若菜 | 158 |
<第15回日本文化人類学会賞受賞記念論文> | ||
物語の執筆と文化人類学―「連想の火」を熾すもの | 上橋 菜穂子 | 583 |
原著論文 | ||
中国のポスト社会主義的状況における新たな中間的領域の探求―民営の知的障害児教育支援センターを介した「つながりの回復」 | 奈倉 京子 | 602 |
神様未満?―愛媛県菊間町の牛鬼からみた神と妖怪 | 片岡 樹 | 623 |
神仏の肖像―チベット・タンカの制作と崇拝について | 張 詩雋 | 640 |
<特集>社会を想像/創造する贈与─インド系宗教の現代的展開から | ||
序 | 藏本 龍介 | 659 |
人道主義的な贈与のポリティクスと倫理的想像力―スリランカにおけるコロナ禍での外出禁止令発令時の支援を事例に | 中村 沙絵 | 672 |
無償の食事がつくる差異、友愛、社会―北インド・ヒンドゥー修行道場の施食会を事例として | 濱谷 真理子 | 691 |
贈与が織りなす社会関係―現代南インドにおけるヒンドゥー寺院を事例に | 飯塚 真弓 | 711 |
「善行」が想像/創造する組織―ミャンマーのダバワ瞑想センターを事例として | 藏本 龍介 | 730 |
レビュー |
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古谷嘉章著『縄文ルネサンス―現代社会が発見する新しい縄文』 | 緒方 しらべ | 750 |
関根政美・塩原良和・栗田梨津子・藤田智子編『オーストラリア多文化社会論―移民・難民・先住民族との共生をめざして』 | 平野 智佳子 | 753 |
縄田浩志編『サウジアラビア、オアシスに生きる女性たちの50年―「みられる私」より「みる私」』 | 竹村 和朗 | 755 |
佐藤若菜著『衣装と生きる女性たち―ミャオ族の物質文化と母娘関係』 | 宮脇 千絵 | 758 |
杉島敬志編『コミュニケーション的存在論の人類学』 | 石田 慎一郎 | 761 |
久保明教著『「家庭料理」という戦場―暮らしはデザインできるか?』 | 藤田 周 | 764 |
川田牧人・白川千尋・飯田卓編『現代世界の呪術―文化人類学的探求』 | 河西 瑛里子 | 767 |
フォーラム |
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COVID-19状況下においてフィールドワークはいかに可能なのか?─若手座談会の報告 | 飯田 玲子/井上 睦美/神崎 隼人/桜木 真理子/二重作 和代/長塚 正一郎 | 770 |
第47回澁澤賞授賞について |
778 | |
公益信託澁澤民族学振興基金 2022年度事業募集概要 | 779 |
原著論文 | ||
「戦闘の時代」の島々―ソロモン諸島マライタ島の初期植民地時代をめぐる歴史人類学的考察 | 里見 龍樹 | 397 |
ドムスの隙間から見る関係性の関係―パナマ東部先住民エンベラのブタ飼育 | 近藤 宏 | 416 |
巡る魔除けから紐解く社会―京都における「ちまき」の流通に関する考察 | 土谷 輪 | 436 |
<特集>文化と身体の交差点としての食─大地から舌まで | ||
序 | 尾崎 孝宏/風戸 真理 | 453 |
贈与と協働の献立―山形県南陽市A家の饗応儀礼食の記録分析 | 山口 睦 | 464 |
私の作った野菜は、どこの誰が食べているのか―商品の「食べもの」化とサブシステンス概念の拡張 | 井上 淳生 | 484 |
エスニックツーリズムと民族料理―中国内モンゴル自治区中部の事例より | 尾崎 孝宏 | 505 |
モンゴル国における飲食と身体的コミュニケーション | 風戸 真理 | 524 |
レビュー |
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ジェームズ・ファーガソン著 石原美奈子・松浦由美子・吉田早悠里訳『反政治機械―レソトにおける「開発」・脱政治化・官僚支配』 | 森口 岳 | 545 |
Kalindi Vora, Life Support: Biocapital and the New History of Outsourced Labor | 田口 陽子 | 547 |
川田牧人・白川千尋・関一敏編 『呪者の肖像』 | 中野 惟文 | 550 |
金セッピョル著『現代日本における自然葬の民族誌』 | 田中 大介 | 553 |
山越英嗣著『21世紀のメキシコ革命―オアハカのストリートアーティストがつむぐ物語歌』 | 相田 豊 | 556 |
高倉浩樹編『寒冷アジアの文化生態史』 | 大石 高典 | 559 |
村上志保著『上海におけるプロテスタント―現代中国の都市と宗教空間をめぐる変遷』 | 別所 裕介 | 562 |
フォーラム |
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COVID-19に向き合う医療者の経験のドキュメンテーション | 木村 周平/春田 淳志/飯田 淳子/小曽根 早知子/金子 惇/後藤 亮平/照山 絢子/濱 雄亮/堀口 佐知子/宮地 純一郎 | 566 |
第25期日本学術会議新規会員任命拒否に対する緊急声明 | 570 |
原著論文 | ||
フロンティア産業景観の技術‐生態誌―アマゾン植民者による所有地作製の事例から | 後藤 健志 | 187 |
土地と向き合う人々―ソロモン諸島マライタ島北部における森林伐採の展開と土地‐自己知識の真理性について | 橋爪 太作 | 206 |
人類学者がフィールドに残すもの―バングラデシュ・ゴヒラ村の人々の記憶に生きる原忠彦教授 | 南出 和余/ムジブル・アナム | 226 |
<特集>文化遺産、ツーリズム、防災―レジリエンスの観点から | ||
序 | 山下 晋司 | 242 |
レジリエントな空間と防災―ネパール・パタン、中国・麗江、トルコ・ベルガマの世界遺産エリアの事例から | 狩野 朋子/郷田 桃代 | 254 |
世界遺産・富士山のレジリエントな文化的景観―三保松原という視座 | 堂下 恵 | 272 |
インドネシア・バリの文化的景観―世界遺産とコミュニティのレジリエンス | 岩原 紘伊 | 290 |
中国・四川大地震後の地震遺跡とツーリズム | 田中 孝枝 | 308 |
萌芽論文 | ||
教室にフィールドが立ち上がる―アフリカ狩猟採集社会を題材とする演劇手法を用いたワークショップ | 飯塚 宜子/園田 浩司/田中 文菜/大石 高典 | 325 |
財団法人日本民族学協会(1942年~1964年)と附属民族学博物館(1937年~1962年)―アーカイブズ資料をとおしてその性格をふり返る | 飯田 卓 | 336 |
レビュー |
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Alex M. Nading, Mosquito Trails: Ecology, Health, and the Politics of Entanglement | 桜木 真理子 | 347 |
髙橋絵里香著『ひとりで暮らす、ひとりを支える―フィンランド高齢者ケアのエスノグラフィー』 | 福井 栄二郎 | 349 |
川瀬由高著『共同体なき社会の韻律―中国南京市郊外農村における「非境界的集合」の民族誌』 | 深尾 葉子 | 352 |
山内健治著『基地と聖地の沖縄史―フェンスの内で祈る人びと』 | 福田 真郷 | 355 |
香室結美著『ふるまいの創造―ナミビア・へレロ人における植民地経験と美の諸相』 | 宮本 佳和 | 357 |
中空萌著『知的所有権の人類学―現代インドの生物資源をめぐる科学と在来知』 | 長岡 慶 | 360 |
大石高典著『民族境界の歴史生態学―カメルーンに生きる農耕民と狩猟採集民』 | 園田 浩司 | 363 |
フォーラム |
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「COVID-19と文化人類学」ラウンドテーブル開催報告とその後の活動 | 近藤 祉秋/木村 周平/浜田 明範/西 真如/吉田 真理子 | 366 |
会長就任のあいさつ |
窪田 幸子 | 370 |
第15回日本文化人類学会賞の授賞 | 372 | |
第15回日本文化人類学会奨励賞の授賞 | 374 |
論文 | ||
「融合」としての認識=存在論―「非-自然主義的」な科学実践を構成する「観測データへの不信」と「ア・プリオリなデータ」の概念 | 森下 翔 | 005 | 「感情」と「血」の経済―スマトラ島ミナンカバウ村落社会における換金作物の栽培と流通をめぐって | 西川 慧 | 022 |
<特集>歓待の人類学 | ||
序 | 河野 正治 | 042 |
商業的歓待と社会的歓待の絡み合い―小笠原移住者と観光をめぐって | 山崎 真之 | 056 |
共に住まうことの困難と期待―ソロモン諸島アレアレの村落における共住と歓待 | 佐本 英規 | 073 |
歓待と親密性―モンゴルの草原におけるゲルと訪問者の迎え入れについての考察 | 寺尾 萌 | 092 |
もてなしのポリティクス―中国雲南省ハニ族における饗宴を事例として | 阿部 朋恒 | 110 |
萌芽論文 | ||
霊感の諸層―「想起」と「身構え」を手掛かりに | 藤山 亜莉沙 | 127 |
レビュー |
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関根康正編『ストリート人類学―方法と理論の実践的展開』 | 山越 英嗣 | 137 |
下田健太郎著『水俣の記憶を紡ぐ―響き合うモノと語りの歴史人類学』 | 角南 聡一郎 | 139 |
友永雄吾著『スタディツアーの理論と実践―オーストラリア先住民との対話から学ぶフォーラム型ツアー』 | 二文字屋 脩 | 142 |
小河久志著『「正しい」イスラームをめぐるダイナミズム―タイ南部ムスリム村落の宗教民族誌』 | 荒木 亮 | 145 |
上村靖司・筒井一伸・沼野夏生・小西信義編著『雪かきで地域が育つ―防災からまちづくりへ』 | 早川 公 | 148 |
田口陽子著『市民社会と政治社会のあいだ―インド、ムンバイのミドルクラス市民をめぐる運動』 | 神原 ゆうこ | 151 |
熊谷圭知著『パプアニューギニアの「場所」の物語―動態地誌とフィールドワーク』 | 田所 聖志 | 153 |
野林厚志編『肉食行為の研究』 | 中井 信介 | 156 |
シンジルト・奥野克己編『動物殺しの民族誌』 | 比嘉 理麻 | 160 |
内尾太一著『復興と尊厳―震災後を生きる南三陸町の軌跡』 | 山﨑 真帆 | 163 |
フォーラム |
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課題研究懇談会「嗜好品の文化人類学」活動報告 | 大坪 玲子 | 166 |
<第14回日本文化人類学会賞受賞記念論文> | ||
「例外状態」論から再考するストリート人類学―ネオリベラリズムに抗する<往路と復路>の人類学 | 関根 康正 | 387 |
論文 | ||
人類学的改宗研究の課題―ケニア海岸地方ドゥルマ社会におけるキリスト教徒達の語り | 岡本 圭史 | 413 |
<特集>指し示すことをめぐるダイナミクス―言語人類学と指標性 | ||
序―「言語人類学」と「指標性」の概念をめぐって | 名和 克郎 | 431 |
環境との関わりを深めること―グイ/ガナの道探索実践における指示詞とジェスチャーの用法 | 高田 明 | 443 |
掛け合い歌はどのように場に埋め込まれるか―ラオスのカップ・サムヌアを事例に | 梶丸 岳 | 463 |
始祖の痕跡(figure)を辿る―図/地の反転、記号過程、或いは南太平洋のリアリズム | 浅井 優一 | 482 |
キリスト教化と言語―南米チキトス地方のイエズス会布教区におけるジェンダー指標の用法から | 金子 亜美 | 503 |
権力交渉を浮き彫りにする言語実践―日本の女子中学生が紡ぐジェンダー指標性のエスノグラフィ | 宮崎 あゆみ | 522 |
資料と通信 | ||
日本文化人類学会次世代育成セミナー報告 | 文化人類学教育委員会次世代育成セミナー担当委員会 | 532 |
書評 |
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吉澤あすな著『消えない差異と生きる―南部フィリピンのイスラームとキリスト教』 | 石井 正子 | 534 |
細田尚美著『幸運を探すフィリピンの移民たち―冒険・犠牲・祝福の民族誌』 | リーペレス ファビオ | 535 |
尾崎孝宏著『現代モンゴルの牧畜戦略―体制変動と自然災害の比較民族誌』 | 冨田 敬大 | 537 |
神本秀爾、岡本圭史編『ラウンド・アバウト―フィールドワークという交差点』 | 川本 直美 | 540 |
関谷雄一、高倉浩樹編『震災復興の公共人類学―福島原発事故被災者と津波被災者との協働』 | 楊 雪 | 543 |
松尾恒一編『東アジア世界の民俗―変容する社会・生活・文化(アジア遊学215)』 | 黄 潔 | 546 |
山田仁史著『いかもの喰い―犬・土・人の食と信仰』 | 石倉 敏明 | 549 |
第46回澁澤賞授賞について |
556 | |
公益信託澁澤民族学振興基金 2021年度事業募集概要 | 557 |
論文 | ||
やがて手離す言葉をめぐる言語社会化―狩猟採集社会バカの子どもとbangà | 園田 浩司 | 243 |
「順番」と物語―ブエノスアイレスの世俗的ユダヤ人が経験する過ぎ越し祭 | 宇田川 彩 | 262 |
<特集>日本における「看取り文化」を構想する―死と看取りをめぐるケア、選択、場所性をてがかりに | ||
序 | 浮ヶ谷 幸代 | 281 |
特別養護老人ホームと自宅での看取り、そしてホームカミング―地域への問題提起としての看取りをめぐるケア | 相澤 出 | 295 |
ルームシェアで最期を迎える―神奈川県藤沢市UR住宅の小規模多機能ホーム〈ぐるんとびー〉の取り組みから | 浮ヶ谷 幸代 | 314 |
「赦し」の技法――タイ・プラバートナンプ寺における看取りの考察 | 鈴木 勝己 | 331 |
書評 |
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川口幸大著『ようこそ文化人類学へ―異文化をフィールドワークする君たちに』 | 梅屋 潔 | 349 |
山﨑寿美子著『カンボジア北東部のラオ村落における対人関係の民族誌―もめごとへの間接的な対処法』 | 中野 惟文 | 352 |
左地亮子著『現代フランスを生きるジプシー―旅に住まうマヌーシュと共同性の人類学』 | 中川 理 | 355 |
櫻田涼子、稲澤努、三浦哲也編『食をめぐる人類学―飲食実践が紡ぐ社会関係』 | 深谷 拓未 | 358 |
関恒樹著『「社会的なもの」の人類学―フィリピンのグローバル化と開発にみるつながりの諸相』 | 床呂 郁哉 | 360 |
粟津賢太著『記憶と追悼の宗教社会学―戦没者祭祀の成立と変容』 | 下田 健太郎 | 363 |
丹羽典生編『〈紛争〉の比較民族誌―グローバル化におけるオセアニアの暴力・民族対立・政治的混乱』 | 酒井 朋子 | 366 |
田中大介著『葬儀業のエスノグラフィ』 | 浮ヶ谷 幸代 | 368 |
山田陽一著『響きあう身体―音楽・グルーヴ・憑依』 | ふくだ ぺろ | 371 |
ライラ・アブー=ルゴド著、鳥山純子、嶺崎寛子訳『ムスリム女性に救援は必要か』 | 賀川 恵理香 | 374 |
論文 | ||
世帯をめぐる物語―ムンバイのミドルクラスにおける家事労働と相互依存性 | 田口 陽子 | 135 |
東北の関西人―自己/他者認識についてのオートエスノグラフィ | 川口 幸大 | 153 |
SNSで紡がれる集合的なオートエスノグラフィ―香港のタンザニア人を事例として | 小川 さやか | 172 |
書評 |
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志賀市子編『潮州人―華人移民のエスニシティと文化をめぐる歴史人類学』 | 飯島 典子 | 191 |
松田素二、平野(野元)美佐編『アフリカ潜在力1 紛争をおさめる文化―不完全性とブリコラージュの実践』 | 梅屋 潔 | 192 |
橋本通範編『再考 ふなずしの歴史』 | 山﨑 寿美子 | 196 |
中村平著『植民暴力の記憶と日本人―台湾高地先住民と脱植民の運動』 | 上水流 久彦 | 199 |
木村自著『雲南ムスリム・ディアスポラの民族誌』 | 奈良 雅史 | 202 |
里見龍樹著『「海に住まうこと」の民族誌―ソロモン諸島マライタ島北部における社会的動態と自然環境』 | 橋爪 太作 | 205 |
鷹木恵子著『チュニジア革命と民主化―人類学的プロセス・ドキュメンテーションの試み』 | 池田 昭光 | 209 |
藤木庸介編『住まいが伝える世界のくらし―今日の居住文化誌』 | 清水 郁郎 | 210 |
Mitsuo Yamakawa and Daisaku Yamamoto (eds.), Unravelling the Fukushima Disaster | 根本 雅也 | 213 |
第14回日本文化人類学会賞の授賞 |
216 | |
第14回日本文化人類学会奨励賞の授賞 | 218 |
<特集>国家と統治の人類学 | ||
序 | 西 真如 | 005 |
民主的で官僚的なパトロン=クライアント関係―内戦後シエラレオネにおけるバイクタクシー業と交通秩序 | 岡野 英之 | 019 |
政治参加の公平性をめぐる期待と実践―ナイジェリア・イボ社会における伝統的権威者選びと民主主義 | 松本 尚之 | 039 |
悲しみの配置と痛みの感知―ルワンダの国家が規定するシティズンシップと人びとのモラリティ | 近藤 有希子 | 058 |
紙/神と国家―独立後南スーダン、ヌエル社会における混成的政治秩序 | 橋本 栄莉 | 078 |
資料と通信 | ||
実りある議論のための条件について―髙山論文の検討を通じて | 谷 憲一 | 094 |
書評 |
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伏見裕子著『近代日本における出産と産屋―香川県伊吹島の出部屋の存続と閉鎖』 | 安井 眞奈美 | 097 |
廣田律子編『ミエン・ヤオの歌謡と儀礼』 | 梶丸 岳 | 099 |
信田敏宏、白川千尋、宇田川妙子編『グローバル支援の人類学―変貌するNGO・市民活動の現場から』 | 竹村 和朗 | 102 |
Petra Karlová, "Japan's Pre-War Perspective of Southeast Asia: Focusing on Ethnologist Matsumoto Nobuhiro's Works during 1919-1945" | 加藤 敦典 | 105 |
塚田誠之編『民族文化資源とポリティクス―中国南部地域の分析から』 | 宮脇 千絵 | 107 |
川島浩平、竹沢泰子編『人種神話を解体する3―「血」の政治学を越えて』 | 杉下 かおり | 110 |
坂野徹編『帝国を調べる―植民地フィールドワークの科学史』 | 太田 好信 | 112 |
吉田ゆか子著『バリ島仮面舞踊劇の人類学―人とモノの織りなす芸能』 | 中村 潔 | 114 |
藤川美代子著『水上に住まう―中国福建・連家船漁民の民族誌』 | 稲澤 努 | 117 |
津田浩司、櫻田涼子、伏木香織編『「華人」という描線―行為実践の場からの人類学的アプローチ』 | 河合 洋尚 | 120 |
第45回学会法人化完了のご報告 |
清水 展 | 125 |
論文 | ||
身体をつなぐ会話―現代ネパールの糖尿病クリニックを事例に | 中村 友香 | 515 |
幼子イエス像をあやす―メキシコ西部村落におけるカトリックの実践を事例に | 川本 直美 | 536 |
<特集>ハラールの現代―食に関する認証制度と実践から | ||
序 | 山口 裕子 | 554 |
先輩が使っていれば、使うんだ―オランダ在住インドネシア人ムスリムのハラール食実践と認識 | 阿良田 麻里子 | 572 |
台湾ムスリムの食文化をめぐる交渉と創造―清真、ハラール、ムスリム・フレンドリー | 砂井 紫里 | 593 |
ハラール産業と監査文化研究 | 富沢 寿勇 | 613 |
研究ノート | ||
グローバルな当事者間のニーズ共有接近法―ケニアのナロック県と日本の静岡県を繋ぐ人類学的教育実践の事例から | 湖中 真哉 | 631 |
資料と通信 | ||
第12回国際狩猟採集社会会議(CHaGS-12)参加報告 | 二文字屋 脩・園田 浩司・彭 宇潔 | 642 |
日本文化人類学会次世代育成セミナー報告 | 文化人類学教育委員会次世代育成セミナー担当委員会 | 648 |
地域間比較による搾乳の在・不在論―山本疑義論文に対する応答 | 平田 昌弘 | 650 |
書評 |
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名和克郎編『体制転換期ネパールにおける「包摂」の諸相―言説政治・社会実践・生活世界』 | 栗田 陽子 | 654 |
中川加奈子著『ネパールでカーストを生きぬく―供犠と肉売りを担う人びとの民族誌』 | 松尾 瑞穂 | 656 |
福浦厚子著『都市の寺廟―シンガポールにおける神聖空間の人類学』 | 志賀 市子 | 659 |
アドリアナ・ペトリーナ著『曝された生―チェルノブイリ後の生物学的市民』 | 中原 聖乃 | 662 |
砂川秀樹著 『新宿二丁目の文化人類学―ゲイ・コミュニティから都市をまなざす』 | 新ヶ江 章友 | 664 |
箭内匡著『イメージの人類学』 | 中谷 和人 | 667 |
堀田あゆみ著『交渉の民族誌―モンゴル遊牧民のモノをめぐる情報戦』 | ボウ サラ | 670 |
Roberto E. Barrios, Governing Affect: Neoliberalism and Disaster Reconstruction | 芝宮 尚樹 | 672 |
吉田優貴著 『いつも躍っている子供たち―聾・身体・ケニア』 | 林 美枝子 | 675 |
岸上伸啓編『贈与論再考―人間はなぜ他者に与えるのか』 | 松村 圭一郎 | 678 |
奥田若菜著『貧困と連帯の人類学―ブラジルの路上市場における一方的贈与』 | 北森 絵里 | 680 |
宮脇千絵著『装いの民族誌―中国雲南省モンの「民族衣装」をめぐる実践』 | 田本 はる菜 | 683 |
竹村嘉晃著『神霊を生きること、その世界―インド・ケーララ社会における「不可触民」の芸能民族誌』 | 鈴木 正崇 | 686 |
第45回澁澤賞授賞について |
695 | |
公益信託澁澤民族学振興基金 2020年度事業募集概要 | 697 |
論文 | ||
放牧地争いにおける伝統的権威―ナミビアの土地改革と慣習法の明文化 | 宮本 佳和 | 337 |
呪術とは何か―近代呪術概念の定義と宗教的認識 | 髙山 善光 | 358 |
<特集>インフラを見る、インフラとして見る | ||
序 | 木村 周平 | 377 |
インフラストラクチャー/バウンダリーオブジェクトにおける象徴的価値の問題―インドネシアにおける廃棄物堆肥化技術をめぐって | 吉田 航太 | 385 |
ラオス首都ヴィエンチャンの可視的なインフラと「擬似-近代」的なるもの | 難波 美芸 | 404 |
インフラストラクチャーとしての山道―ネパール・ソルクンブ郡クンブ地方、山岳観光地域における「道」と発展をめぐって | 古川 不可知 | 423 |
福島沖に浮かぶ「未来」とその未来 | 高橋 五月 | 441 |
高齢化する人・街・インフラ―流雪溝をめぐる協働性の再構築 | 小西 信義 | 459 |
研究展望 | ||
リテラシーとオラリティを複数化する―声の文化と文字の文化の大分水嶺を越えて | 梶丸 岳 | 469 |
資料と通信 | ||
文化人類学における共同研究・共同調査のあり方を考える―平田論文をめぐって | 鳥塚 あゆち | 481 |
書評 |
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澤野美智子著『乳がんと共に生きる女性と家族の医療人類学―韓国の「オモニ」の民族誌』 | 浜田 明範 | 485 |
神原ゆうこ著『デモクラシーという作法―スロヴァキア村落における体制転換後の民族誌』 | 中川 理 | 487 |
本田洋著『韓国農村社会の歴史民族誌―産業化過程でのフィールドワーク再考』 | 澤野 美智子 | 490 |
梅村絢美著『沈黙の医療―スリランカ伝承医療における言葉と診療』 | 鈴木 正崇 | 492 |
吉田優貴著 『いつも躍っている子供たち―聾、身体、ケニア』 | 土田 まどか | 496 |
楊海英著『最後の馬賊―「帝国」の将軍・李守信』 | 澤井 充生 | 498 |
上水流久彦、太田心平、尾崎孝宏、川口幸大編『東アジアで学ぶ文化人類学』 | 永田 貴聖 | 501 |
論文 | ||
人類学を開く―『文化を書く』から「サークル村」へ | 竹沢 尚一郎 | 145 |
<特集>東アフリカにおけるシティズンシップ | ||
序―東アフリカにおけるシティズンシップ研究に向けて | 梅屋 潔/波佐間 逸博 | 166 |
21世紀のアフリカにおけるシティズンシップの再考―ある概念的考察 | フランシス・ニャムンジョ/波佐間 逸博(訳) | 180 |
「グローバル市民社会」から切り離されたエージェンシー―北部ウガンダ・アチョリ地域の事例から | 榎本 珠良 | 193 |
女たちは踊ることができるか?―カンパラのバーガールのシティズンシップとその「主体性」への再考 | 森口 岳 | 213 |
死者祈念儀礼をとおして生起する共同性―ウガンダ共和国のアルル人におけるリチュアル・シティズンシップ | 田原 範子 | 233 |
北東ウガンダ牧畜民の抵抗におけるシティズンシップの実践 | 波佐間 逸博 | 256 |
「大主教殺害事件」の被害者の「再埋葬」と記念儀礼―「2016年ウガンダ総選挙」に働く死者のエージェンシー | 梅屋 潔 | 274 |
資料と通信 | ||
課題研究懇談会活動報告 医療人類学教育の検討―4年の活動期間を終えて | 浜田 明範 | 285 |
書評 |
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梅屋潔、シンジルト編『新版 文化人類学のレッスン―フィールドからの出発』 | 川口 幸大 | 288 |
古谷嘉章、関雄二、佐々木重洋編『「物質性」の人類学―世界は物質の流れの中にある』 | 近藤 宏 | 291 |
久場政博著『シャーマニズムと現代文化の病理―精神科臨床の現場から』 | 島村 一平 | 293 |
熊田陽子著『性風俗世界を生きる「おんなのこ」のエスノグラフィ―SM・関係性・「自己」がつむぐもの』 | 大村 優介 | 297 |
伊地知紀子著『消されたマッコリ。―朝鮮・家醸酒文化を今に受け継ぐ』 | 福井 栄二郎 | 299 |
谷口貢、板橋春夫編『年中行事の民俗学』 | 山口 睦 | 302 |
会長就任のごあいさつ |
清水 展 | 306 |
第13回日本文化人類学会奨励賞の授賞 | 308 |
論文 | ||
芸能教育の学校化の特徴と展開―秦腔の俳優教育の習得過程に注目して | 清水 拓野 | 005 |
生理用品の受容によるケガレ観の変容―パプアニューギニア・アベラム社会における月経処置法の変遷から | 新本 万里子 | 025 |
<特集>現代消費文化を捉える人類学的視点の探求 | ||
序にかえて―現代的な「消費の人類学」の構築に向けて | 小川 さやか | 046 |
もうひとつの市場をつくる―ラオス南部ボーラヴェーン高原におけるコーヒーの取引からみる倫理的消費 | 箕曲 在弘 | 058 |
友人の仮面に促される消費―カトマンズの観光市場、タメルにおける宝飾品取引から | 渡部 瑞希 | 078 |
希望の消費から希望の創造へ―ナイジェリア・ラゴス州における数字宝くじをめぐる人/数字のインタラクションに着目して | 荒木 健哉 | 095 |
資料と通信 | ||
世界海外華人研究学会(ISSCO)第11回地域会議報告 | 曽 士才、他 | 113 |
日本文化人類学会次世代育成セミナー報告 | 文化人類学教育委員会次世代育成セミナー実施運営委員会 | 117 |
書評 |
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田中二郎著『アフリカ文化探検―半世紀の歴史から未来へ』 | 石井 溥 | 120 |
中谷文美著『オランダ流ワーク・ライフ・バランス―「人生のラッシュアワー」を生き抜く人々の技法』 | 松前 もゆる | 122 |
池谷和信編『狩猟採集民からみた地球環境史―自然・隣人・文明との共生』 | 山田 仁史 | 125 |
鈴木佑記著『現代の〈漂海民〉―津波後を生きる海民モーケンの民族誌』 | 稲澤 努 | 129 |
<第12回日本文化人類学会賞受賞記念論文> | ||
<格子>と<波>とナショナリズム―巨大な遺体安置所でLove Tripを聴きながら考えたこと | 田中 雅一 | 425 |
論文 | ||
クク人と故郷カジョケジ―南北スーダンにおける人間の移住と場所の変容 | 飛内 悠子 | 446 |
掛け合い歌が駆動するソサイエティ―秋田県の掛け合い歌「掛唄」の場をめぐって | 梶丸 岳 | 464 |
<特集>在来の紛争処理をめぐる比較民族誌―「平和への創発的ポテンシャル」を探求する | ||
序 | 藤井 真一 | 482 |
モロと非モロ先住民の平和へのポテンシャル―フィリピン南部におけるバンサモロ新自治政府設立をめぐって | 石井 正子 | 488 |
ソロモン諸島における真実委員会と在来の紛争処理―紛争経験の証言聴取をめぐるグローバル/ローカルの緊張関係 | 藤井 真一 | 509 |
紛争の「重み」、感情の仲裁―ニューギニア高地エンガ州サカ谷の事例から | 深川 宏樹 | 526 |
研究ノート | ||
「存在論的転換」によるGNH論の新展望―二元論的・還元主義的な「反政治装置」批判の超克に向けて | 真崎 克彦 | 547 |
古典的人種主義と新人種主義の狭間で―オーストラリアにおける先住民およびスーダン人の「ブラックネス」をめぐる考察 | 栗田 梨津子 | 557 |
資料と通信 | ||
第43回澁澤賞を受賞して | 嶺崎 寛子 | 567 |
日国際人類学民族科学連合中間会議2017報告 | 加藤 敦典 | 569 |
AAGE第10回研究大会報告 | 内堀 基光・髙橋 絵里香 | 574 |
アンデス研究の発展のために―平田論文に対する疑義 | 山本 紀夫 | 578 |
書評 |
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風戸真理、尾崎孝宏、高倉浩樹編『モンゴル牧畜社会をめぐるモノの生産・流通・消費』 | 辛嶋 博善 | 582 |
山口裕子、金子正徳、津田浩司編『「国家英雄」が映すインドネシア』 | 西川 慧 | 584 |
池口明子、佐藤廉也編『身体と生存の文化生態』 | 田所 聖志 | 587 |
飯田卓編『文明史のなかの文化遺産』 | 平田 晶子 | 590 |
Jessica Hayes-Conroy, "Savoring Alternative Food: School Gardens, Healthy Eating and Visceral Difference" | 大久保 彩 | 592 |
坂野徹、竹沢泰子編『人種神話を解体する2――科学と社会の知』 | 田辺 明生 | 595 |
第44回澁澤賞授賞について |
604 | |
公益信託澁澤民族学振興基金 2019年度事業募集概要 | 605 |
論文 | ||
男性パートナーとともに暮らす―北インド・ハリドワールの女性「家住行者」にみる奉仕と禁欲 | 濱谷 真理子 | 273 |
ケーンの吹奏をめぐる「男らしさ」の創成―ラオスのラム歌謡と性別役割分業の一考察 | 平田 晶子 | 290 |
<特集>田中雅一客員編集 ムスリム社会における名誉に基づく暴力 | ||
序 | 田中 雅一・嶺崎 寛子 | 311 |
名誉解釈の多様化と暴力―イスタンブルの移住者社会の日常生活をめぐって | 村上 薫 | 328 |
名誉に基づく暴力を回避する―2000年代のエジプトを事例として | 嶺崎 寛子 | 346 |
暴力のイディオムとしての名誉―エジプト西部砂漠ベドウィンの血讐と名誉殺人を事例に | 赤堀 雅幸 | 367 |
「アフガン・ガール」をめぐる眼差しの暴力―主体・表象・交差性 | 辻上 奈美江 | 386 |
資料と通信 | ||
第9回北極社会科学国際会議報告 | 後藤 正憲 | 395 |
日本学術会議多文化共生分科会シンポジウム「地域社会における外国籍生徒―義務教育以降の問題」についての報告 | 竹沢 泰子 | 397 | 書評 |
石井美保著『環世界の人類学―南インドにおける野生・近代・神霊祭祀』 |
鈴木 正崇 | 400 |
中生勝美著『近代日本の人類学史―帝国と植民地の記憶』 | 角南 聡一郎 | 403 |
Noriko Ijichi, Atsufumi Kato, and Ryoko Sakurada (eds.) "Rethinking Representations of Asian Women: Changes, Continuity, and Everyday Life" | 新ヶ江 章友 | 405 |
山口睦著『贈答の近代―人類学からみた贈与交換と日本社会』 | 風戸 真理 | 408 |
斉藤綾子・竹沢泰子編『人種神話を解体する1―可視性と不可視性のはざまで』 | 内堀 基光 | 411 |
川橋範子・小松加代子著『宗教とジェンダーのポリティクス―フェミニスト人類学のまなざし』 | 加藤 恵津子 | 413 |
論文 | ||
非搾乳論考:搾乳には進まなかったリャマ・アルパカ牧畜民と家畜との関係性―アンデス高地ワイリャワイリャ共同体のE牧民世帯の事例から | 平田 昌弘 | 131 |
<特集>グローバリゼーションと公共空間の変容 | ||
序 | 岩谷 彩子 | 151 |
ウチとソトの交渉とずれの生成―ボンベイ・フラットと市民の活動からみた公共空間 | 田口 陽子 | 163 |
タンザニアにおける路上商人の組合化とインフォーマル性の政治―抗争空間論再考 | 小川 さやか | 182 |
「地下街主義」宣言のためのノート―高度経済成長期日本の過密の文化 | 近森 高明 | 202 |
古着のフローが生み出す公共空間―インド、アフマダーバードの都市開発の事例より | 岩谷 彩子 | 213 |
書評 |
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松岡悦子著『妊娠と出産の人類学―リプロダクションを問い直す』 安井真奈美著『出産環境の民俗学―〈第三次お産革命〉にむけて』 |
松岡 瑞穂 | 233 |
高倉浩樹編『展示する人類学―日本と異文化をつなぐ対話』 | 吉本 裕子 | 235 |
三尾裕子、遠藤央、植野弘子編『帝国日本の記憶―台湾・旧南洋群島における外来政権の重層化と脱植民地化』 | 本田 洋 | 239 |
中生勝美著 『近代日本の人類学史―帝国と植民地の記憶』 | 山田 仁史 | 242 |
瀬川昌久、川口幸大編『<宗族>と中国社会―その変貌と人類学的研究の現在』 | 川瀬 由高 | 243 |
檜山哲哉、藤原潤子編『シベリア―温暖化する極北の水環境と社会』 | 林 直孝 | 247 |
第12回日本文化人類学会賞の授賞 |
368 | |
第12回日本文化人類学会奨励賞の授賞 | 369 |
<特集>市場化・脱生業化時代の生業論―牧畜戦略の多様化を例に | ||
序 | 尾崎 孝宏 | 005 |
適応する「主体」―モンゴル国牧畜民の世帯構成から | 上村 明 | 014 |
家業を起業する―モンゴル牧畜社会における牧夫の自立 | 辛嶋 博善 | 035 |
モンゴルの牧畜は生業的か―家畜糞の多角的利用より | 風戸 真理 | 050 |
内モンゴル遠隔地草原における牧畜戦略 | 尾崎 孝宏 | 073 |
書評 |
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MacDonald, Scott "American Ethnographic Film and Personal Documentary: The Cambridge Turn" ヴェレナ・パラヴェル、ルーシァン・キャステーヌ=テイラー(監督)『リヴァイアサン』 |
北川 真紀 | 093 |
津村文彦著『東北タイにおける精霊と呪術師の人類学』 | 山口 亮太 | 095 |
丹羽典生、石森大知編『現代オセアニアの〈紛争〉―脱植民地期以降のフィールドから』 | 藤井 真一 | 098 |
北原次郎太著『アイヌの祭具 イナウの研究』 | 関口 由彦 | 101 |
中村寛著『残響のハーレム―ストリートに生きるムスリムたちの声』 | 宇田川 彩 | 104 |
吉田早悠里著『誰が差別をつくるのか―エチオピアに生きるカファとマンジョの関係誌』 | 松田 凡 | 106 |
稲澤努著『消え去る差異、生み出される差異―中国水上居民のエスニシティ』 | 厚 香苗 | 109 |
山本須美子著『EUにおける中国系移民の教育エスノグラフィ』 | 植村 清加 | 112 |
片桐保昭著『名付けえぬ風景をめざして―ランドスケープデザインの文化人類学』 | 河合 洋尚 | 115 |
論文 | ||
国家の拒絶と受容―東部スマトラ沿岸部の部族社会における周縁性と権力に対する態度 | 大澤 隆将 | 567 |
民族認識の変容における親密圏の役割―在日朝鮮人家族のなかの日本人妻たち | 康 陽球 | 586 |
<特集>薬剤の人類学―医薬化する世界の民族誌 | ||
序 | 島薗 洋介・西 真如・浜田 明範 | 604 |
薬物効果のループ―西ハンガリーにおける臨床試験の現場から | モハーチ ゲルゲイ | 614 |
魔法の弾丸から薬剤の配置へ―グローバルヘルスにおける薬剤とガーナ南部における化学的環境について | 浜田 明範 | 632 |
公衆衛生の知識と治療のシチズンシップ―HIV流行下のエチオピア社会を生きる | 西 真如 | 651 |
脱-薬剤化と「現れつつある生のかたち」―東京のアトピー性皮膚炎患者の事例から | 牛山 美穂 | 670 |
研究展望 | ||
舞踊人類学と舞踊民族誌 | 井上 淳生 | 690 |
資料と通信 | ||
研究室紹介(2)熊本大学文学部・慶田研究室―節合する人類学的読書経験への誘い | 慶田 勝彦 | 704 |
国際人類学民族科学連合中間会議2016報告 | 髙橋 絵里香 | 708 |
セミナー「科学と文化をつなぐ―アナロジーという思考様式」報告 | 河合 香吏 | 714 |
第14回ヨーロッパ社会人類学者学会(EASA)大会報告 | 松尾 瑞穂 | 719 |
日本文化人類学会次世代育成セミナー報告 | 文化人類学会教育委員会次世代育成セミナー実施運営委員会 | 723 |
書評 |
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箕曲在弘著 『フェアトレードの人類学―ラオス南部ボーラヴェーン高原におけるコーヒー栽培農村の生活と協同組合』 | 鈴木 亜望 | 727 |
高野さやか著『ポスト・スハルト期インドネシアの法と社会―裁くことと裁かないことの民族誌』 | 中空 萌 | 729 |
八木彌生著 『乳がんを生きる―日米の診療とサポート、そして語り』 | 林 美枝子 | 733 |
高知市史編さん委員会民俗部会編『地方都市の暮らしとしあわせ―高知市史 民俗編』 | 酒井 貴広 | 736 |
鈴木正崇編『アジアの文化遺産―過去・現在・未来』 | 飯田 卓 | 739 |
八木百合子著『アンデスの聖人信仰―人の移動が織りなす文化のダイナミズム』 | 渡部 森哉 | 741 |
梶丸岳著 『山歌の民族誌―歌で詞藻(ことば)を交わす』 | 木村 大治 | 744 |
久保忠行著『難民の人類学―タイ・ビルマ国境のカレンニー難民の移動と定住』 | 村橋 勲 | 746 |
丹羽典生、石森大知編『現代オセアニアの<紛争>―脱植民地期以降のフィールドから』 | 飯髙 伸五 | 749 |
大西秀之著『技術と身体の民族誌―フィリピン・ルソン島山地民社会に息づく民俗工芸』 | 角南 聡一郎 | 753 |
理事会からのお知らせ:2017年度からの新会費体系について |
松田 素二 | 756 |
<第11回日本文化人類学会賞受賞記念論文> | ||
巻き込まれ、応答してゆく人類学―フィールドワークから民族誌へ、そしてその先の長い道の歩き方 | 清水 展 | 391 |
論文 | ||
腐敗、反腐敗、「個人的価値」―インド、ムンバイにおける「二つの自己」をつなぐ市民の運動 | 田口 陽子 | 413 |
物語る私のドローイング―ある心身障害者の例にみる、「線」が切り開く生の新たな可能性について | 中谷 和人 | 431 |
<特集>現代世界における人類学的共生の探究 | ||
序 現代世界における人類学的共生の探究―コスモポリタニズムと在地の実践論理 | 風間 計博 | 450 |
共生の実際―中国西部における民族間の擬制親族関係 | シンジルト | 466 |
ミクロネシア連邦離島社会の主流島嶼への統合と異化 | 柄木田 康之 | 485 |
多文化主義という暴力―カナダ先住民サーニッチにとっての言語復興、アート復興、そして格差 | 渥美 一弥 | 504 |
資料と通信 | ||
研究者訪問(2)スチュアート ヘンリ(本多俊和)放送大学客員教授―「ひと」と「もの」との出会いを追いかけて | 大村 敬一 | 522 |
課題研究懇談会活動報告 応答の人類学(2012-2016) | 飯嶋 秀治・小國 和子 | 530 |
第42回澁澤賞を受賞して | 箕曲 在弘 | 534 |
書評 |
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河上幸子著『在米コリアンのサンフランシスコ日本街―境界領域の人類学』 | 加藤 恵津子 | 535 |
植木哲也著『植民学の記憶―アイヌ差別と学問の責任』 | 関口 由彦 | 536 |
浜口尚著『先住民生存捕鯨の文化人類学的研究―国際捕鯨委員会の議論とカリブ海ベクウェイ島の事例を中心に』 | 岸上 伸啓 | 539 |
福浦一男著『霊媒のいる街―北タイ、チェンマイの宗教復興』 | 近藤 英俊 | 542 |
奈良雅史著『現代中国の〈イスラーム運動〉―生きにくさを生きる回族の民族誌』 | 竹村 和朗 | 544 |
Freedman, Alisa, Laura Miller, and Christine R. Yano (eds.) "Modern Girls on the Go: Gender, Mobility, and Labor in Japan" | ゴロウィナ クセーニヤ | 547 |
Tanabe, Shigeharu (ed.) "Communities of Potential: Social Assemblages in Thailand and Beyond" | 高城 玲 | 550 |
Surak, Kristin "Making Tea, Making Japan: Cultural Nationalism in Practice" | 相島 葉月 | 553 |
論文 | ||
海を渡る生者たちと死者たち―ソロモン諸島マライタ島北部のアシ/ラウにおける葬制、移住と親族関係 | 里見 龍樹 | 161 |
贈与に見る女性行者の社会関係―北インド・ハリドワールにおける招宴の分析から | 濱谷 真理子 | 180 |
ポスト・アンベードカルの時代における自己尊厳の獲得と他者の声―インド・ナーグプル市の反差別運動と仏教僧佐々井の矛盾する実践について | 根本 達 | 199 |
<特集>外来権力の重層化と歴史認識―台湾と旧南洋群島の人類学的比較 | ||
序 | 三尾 裕子 | 217 |
「ニッケイ」の包摂と排除―ある日本出自のパラオ人の埋葬をめぐる論争から | 飯髙 伸五 | 228 |
二つの記念碑の建立と経済開発―マジュロ環礁における東太平洋戦没者の碑と聖恩紀念碑の事例から | 黒崎 岳大 | 247 |
重層化する記憶の場―〈牡丹社事件〉コメモレイションの通時的考察 | 宮岡 真央子 | 266 |
重層する外来権力と台湾東海岸における「跨る世代」 | 西村 一之 | 284 |
研究ノート | ||
バリ宗教の合理化論をめぐる再検討―ギアツからヴェーバーへ | 吉田 竹也 | 302 |
「ストリート・チルドレン」を再生産するNGO―ブルキナファソ、ワガドゥグ市の事例から | 清水 貴夫 | 312 |
豊穣か、幸福か―ポリネシア・ツバルにおける首長のカタの「効果」をめぐって | 小林 誠 | 322 |
資料と通信 | ||
研究室紹介(1)南山大学 | 後藤 明 | 332 |
課題研究懇談会活動報告 災害の人類学 | 林 勲男・木村 周平・鈴木 佑記・高倉 浩樹 | 338 |
課題研究懇談会活動報告 東アジア公共人類学懇談会 | 河合 洋尚・稲澤 努・藤野 陽平・田中 孝枝 | 344 |
課題研究懇談会活動報告 医療人類学教育の検討―活動期間の半分を経過して | 浜田 明範・濱 雄亮 | 348 |
書評 |
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信田敏宏著『「ホーホー」の詩ができるまで』 道信良子編著『いのちはどう生まれ、育つのか―医療、福祉、文化と子ども』 |
馬場 雄司 | 351 |
渡辺文著『オセアニア芸術―レッド・ウェーヴの個と集合』 | 緒方 しらべ | 354 |
三田牧著『海を読み、魚を語る―沖縄県糸満における海の記憶の民族誌』 | 及川 高 | 357 |
堀内正樹・西尾哲夫編『〈断〉と〈続〉の中東―非境界的世界を游ぐ』 | 鳥山 純子 | 360 |
山崎吾郎著『臓器移植の人類学―身体の贈与と情動の経済』 | 山口 睦 | 362 |
会長就任にあたって |
松田 素二 | 366 |
第11回日本文化人類学会賞の授賞 | 368 | |
第11回日本文化人類学会奨励賞の授賞 | 369 |
論文 | ||
身体に内在する社会性と「人格の拡大」―ニューギニア高地エンガ州サカ谷における血縁者の死の重み | 深川 宏樹 | 005 |
景観の競合と相律―「客家の故郷」における一考察 | 河合 洋尚 | 026 |
拡張する柔軟性―モンゴル国現代牧畜社会における居住単位のサイズと構成の変遷 | 辛嶋 博善 | 044 |
取引関係のリスクとその対処としての「公然の秘密」に関する考察―カトマンズの観光市場、タメルの宝飾商人の取引関係を事例に | 渡部 瑞希 | 062 |
研究展望 | ||
人類学における「分人」概念の展開―比較の様式と概念生成の過程をめぐって | 中空 萌・田口 陽子 | 080 |
軍事環境人類学の展望 | 上杉 健志 | 093 |
資料と通信 | ||
第1回研究者訪問 東亜大学 崔吉城教授 | 上水流 久彦 | 108 |
日本文化人類学会次世代育成セミナー報告 | 文化人類学教育委員会次世代育成セミナー実施運営委員会 | 116 |
第41回澁澤賞を受賞して | 森田 敦郎 | 119 |
書評 |
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藤本透子編『現代アジアの宗教―社会主義を経た地域を読む』 | 川口 幸大 | 120 |
松川恭子著『「私たちのことば」の行方―インド・ゴア社会における多言語状況の文化人類学』 | 中野 隆基 | 123 |
稲村哲也著『遊牧・移牧・定牧―モンゴル・チベット・ヒマラヤ・アンデスのフィールドから』 | 佃 麻美 | 125 |
土井清美著『途上と目的地―スペイン・サンティアゴ徒歩巡礼路 旅の民族誌』 | 中谷 和人 | 128 |
床呂郁哉編『人はなぜフィールドに行くのか―フィールドワークへの誘い』 | 平田 晶子 | 131 |
佐藤斉華著『彼女達との会話―ネパール・ヨルモ社会におけるライフ/ストーリーの人類学』 | 速水 洋子 | 134 |
松嶋健著『プシコ ナウティカ―イタリア精神医療の人類学』 | 神原 ゆうこ | 137 |
学会法人化という課題 |
山本 真鳥 | 141 |
論文 | ||
対抗的な〈世界〉の制作―アメリカにおけるファット・アクセプタンス運動の実践を事例に | 碇 陽子 | 513 |
<特集>帰還現象から移民研究の諸概念を問い直す | ||
序 帰還から故郷を問う | 大川 真由子 | 534 |
論文 | ||
植民地台湾から米軍統治下沖縄への「帰還」 | 松田 ヒロ子 | 549 |
ラパトリエとピエ・ノワール―<アルジェリアのフランス人>の仏本国への「帰還」 | 足立 綾 | 569 |
フィリピン日系ディアスポラの戦後の「帰還」経験と故郷認識 | 飯島 真里子 | 592 |
中国系移民の「故郷」を問う―帰国華僑の中国認識 | 奈倉 京子 | 615 |
資料と通信 |
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NPO法人化したFENICSの挑戦―フィールドワーカーである市民を中心に、大学の外で学問を基に知的活動をする | 椎野 若菜 | 635 |
ボランティアの目から見た第21回国際宗教学宗教史会議 | 河西 瑛里子 | 642 |
書評 |
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木村大治編『動物と出会うⅠ―出会いの相互行為』 | 大石 高典 | 647 |
木村大治編『動物と出会うⅡ―心と社会の生成』 | 二文字屋 脩 | 650 |
橋本和也著『観光経験の人類学―みやげものとガイドの「ものがたり」をめぐって』 | 川森 博司 | 653 |
久保明教著『ロボットの人類学―二〇世紀日本の機械と人間』 | 森下 翔 | 657 |
河合利光著『神が創った楽園―オセアニア/観光地の経験と文化』 | 渡辺 文 | 660 |
鈴木裕之著『恋する文化人類学者―結婚を通して異文化を理解する』 | 田中 正隆 | 663 |
理事会からのお知らせ:会費体系の改定について |
関根 康正 | 668 |
<第10回日本文化人類学会賞受賞記念論文> | ||
致死性の物語とフィールドワークの知―ある青年の死をめぐって | 浜本 満 | 341 |
論文 | ||
動きのなかの自律性―現代中国における回族のインフォーマルな宗教活動の事例から | 奈良 雅史 | 363 |
動物は動物を殺すか―野生チンパンジーと他動物のインタラクションを翻訳する | 島田 将喜 | 386 |
つながりへの希求と忌避―イギリス南西部グラストンベリーの女神運動にみる共同性のあり方 | 河西 瑛里子 | 406 |
研究ノート | ||
鷲使いの民族誌―モンゴル西部カザフ騎馬鷹狩文化が育むイヌワシ馴化の伝統知 | 相馬 拓也 | 427 |
資料と通信 |
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第9回国際アジア研究者学術会議報告(於オーストラリア) | 金谷 美和 | 445 |
日本文化人類学会若手支援策実施検討ワーキンググループ第一回若手ワークショップ「人類学をヒラく―知をたずさえて世界に出よう」報告 | 小西 公大 | 450 |
国際研究会「現代の錯綜した民軍関係についての人類学的研究ネットワーク」に参加して | 福浦 厚子・上杉 妙子 | 455 |
狩猟採集民研究の最前線―第11回狩猟採集社会会議(CHaGS-11)に参加して | 園田 浩司・二文字屋 脩・関野 文子 | 462 |
EAAA 2015年研究大会に参加して | 沼崎 一郎 | 468 |
ラウンドテーブル後半の記録 | 国際化・グローバル化対応委員会 | 472 |
書評 |
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山本達也著『舞台の上の難民―チベット難民芸能集団の民族誌』 | 佐本 英規 | 476 |
楊海英著『チベットに舞う日本刀―モンゴル騎兵の現代史』 | 大川 謙作 | 479 |
杉島敬志編『複ゲーム状況の人類学―東南アジアにおける構想と実践』 | 里見 龍樹 | 482 |
共同研究「第二次大戦中および占領期の民族学・文化人類学」グループ編『国際常民文化研究叢書11「民族研究講座」講義録』 | 池田 光穂 | 485 |
浜田明範著『薬剤と健康保険の人類学―ガーナ南部における生物医療をめぐって』 | 白川 千尋 | 488 |
波佐間逸博著『牧畜世界の共生論理―カリモジョンとドドスの民族誌』 | 平田 昌弘 | 491 |
櫻井義秀・外川昌彦・矢野秀武編『アジアの社会参加仏教―政教関係の視座から』現代宗教文化研究叢書5 | 宮坂 清 | 495 |
牛山美穂著『ステロイドと「患者の知」―アトピー性皮膚炎のエスノグラフィー』 | 碇 陽子 | 498 |
トム・ギル、ブリギッテ・シテーガ、デビッド・スレイター編『東日本大震災の人類学―津波、原発事故と被災者たちの「その後」』 | 上杉 健志 | 501 |
論文 | ||
内モンゴルにおける牧畜の変化及び草原劣化―土地使用権の譲渡が牧畜に与えた影響について | ナラン | 125 |
状況に置かれた伝統的権威―ミクロネシア連邦ポーンペイの首長制にみるフレームの緊張 | 河野 正治 | 150 |
<特集>人文学としての人類学の再創造に向けて | ||
序 人文学としての人類学の再創造に向けて | 佐々木 重洋 | 172 |
論文 | ||
エヴァンズ=プリチャードの遺産と隠された半分の真実―アザンデにおけるベンゲ型言説と司法的手続き | 慶田 勝彦 | 181 |
現代ヌエル社会における予言と経験に関する一考察 | 橋本 栄莉 | 200 |
エヴァンズ=プリチャードとリーンハートの考え方―ナイロートの宗教研究における | 出口 顯 | 221 |
E-Pと人類学的思考の歴史 | 佐々木 重洋 | 242 |
資料と通信 |
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特別企画 「国際化/グローバル化」の波動と文化人類学―複数性の岐路に立って 【司会】 真島 一郎 【趣旨説明】 関根 康正 【発言】 桑山 敬己/太田 好信/松田 素二 【コメント】 窪田 幸子/田中 雅一/山本 真鳥/中村 寛/丸山 淳子 |
263 | |
第40回澁澤賞を受賞して | 佐川 徹 | 292 |
書評 |
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松田素二・鄭根埴編『コリアン・ディアスポラと東アジア社会』 | 河上 幸子 | 293 |
池谷和信著『人間にとってスイカとは何か―カラハリ狩猟民と考える』 | 高倉 浩樹 | 296 |
小國和子・亀井伸孝・飯嶋秀治編『支援のフィールドワーク―開発と福祉の現場から』 | 岡田 菜穂子 | 298 |
新ヶ江章友著『日本の「ゲイ」とエイズ―コミュニティ・国家・アイデンティティ』 | 川添 裕子 | 301 |
三田千代子編『グローバル化の中で生きるとは―日系ブラジル人のトランスナショナルな暮らし』 | 奥田 若菜 | 305 |
小野林太郎著『海域世界の地域研究―海民と漁撈の民族考古学』 | 大西 秀之 | 309 |
伊藤亜人著『珍島―韓国農村社会の民族誌』 | 中村 八重 | 313 |
第10回日本文化人類学会賞の授賞・第10回日本文化人類学会奨励賞の授賞 |
316 |
<特集>人類学と映像実践の新たな時代に向けて |
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序 | 川瀬 慈 | 1 |
論文 | ||
コミュニケーションを媒介し生成する民族誌映画―エチオピアの音楽職能集団と子供たちを対象とした映画制作と公開の事例より | 川瀬 慈 | 6 |
<人類学的>映像の生成―『Cuba Sentimental』の事例を通じて | 田沼 幸子 | 20 |
人類学的映像ナラティブの一探究―民族誌映画制作における協働と拡張される感覚 | 伊藤 悟 | 38 |
研究ノート |
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沖縄における嫁(ユミ)と娘(イナグングヮ)―祖先祭祀における女性の地位の獲得性に着目して | 吉田 佳世 | 59 |
グローバル社会の革命の英雄像―オアハカのストリートアーティストによるナショナル・ヒストリーの読み替え | 山越 英嗣 | 71 |
資料と通信 |
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日本文化人類学会次世代育成セミナー報告 | 文化人類学教育委員会次世代育成セミナー実施運営委員会 | 83 |
書評 |
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高城玲著『秩序のミクロロジー―タイ農村における相互行為の民族誌』 | 阿部 利洋 | 88 |
田所聖志著『秩序の構造―ニューギニア山地民における人間関係の社会人類学』 | 馬場 淳 | 91 |
武内房司・塚田誠之編『中国の民族文化資源―南部地域の分析から』 | 高山 陽子 | 95 |
坂野徹著 『フィールドワークの戦後史―宮本常一と九学会連合』 | 村上 和弘 | 98 |
三尾裕子・床呂郁哉編『グローバリゼーションズ―人類学、歴史学、地域研究の現場から』 | 川田 牧人 | 101 |
国立民族学博物館編『世界民族百科事典』 | 吉岡 政德 | 104 |
髙橋絵里香著『老いを歩む人びと―高齢者の日常からみた福祉国家フィンランドの民族誌』 | 谷口 陽子 | 107 |