<特集>国家政策と近代 | ||
解題 | 鏡味 治也 | 495 |
論文 | ||
文字を学び、知識を積んで、「郷土」を知ろう―ソヴィエト期南シベリアに於ける文化政策としての「文化建設」について | 渡邊 日日 | 497 |
日本の近代化過程における「安全神話」のポリティクス―殉職を取り巻く権力関係と言説の構築を中心に | 金子 毅 | 520 |
共同体性の近代―バリ島の火葬儀礼の実施体制の変化から考える | 鏡味 治也 | 540 |
研究ノート | ||
奄美大島の船の代替・消滅・継承―住用村山間集落の事例から | 板井 英伸 | 556 |
カナダ先住民族の権利とポーリー基準―メイティーの権利の歴史 | 松井 健一 | 582 |
書評 | ||
瀬川昌久著『中国社会の人類学―親族・家族からの展望』 | 聶 莉莉 | 591 |
喜多村小百合著『インドの発展とジェンダー―女性NGOによる開発のパラダイム転換』 | 谷口 佳子 | 593 |
吉田世津子著『中央アジア農村の親族ネットワーク―クルグズスタン・経済移行の人類学的研究』 | 佐々木 史郎 | 596 |
新刊紹介 | ||
人類学会世界協議会(WCAA)の設立―人類学・民族学の国際連携に向けて | 小泉 潤二 | 607 |
論文 | ||
貨幣の意味を変える方法―カメルーン、バミレケのトンチン(頼母子講)に関する考察 | 野元 美佐 | 353 |
<特集>人類学の歴史研究の再検討 | ||
いまなぜ歴史か―序にかえて | 春日 直樹 | 373 |
論文 | ||
現在を理解するための歴史研究―東インドネシア・中部フローレスの事例研究 | 杉島 敬志 | 386 |
歴史のなかのグローバリゼーション―ボルネオ北部の植民地期と現代にみる労働のかたち | 石川 登 | 412 |
ある不完全性の歴史―20世紀キューバにおける精神と物質の時間 | 大杉 高司 | 437 |
書評 | ||
杉村和彦著『アフリカ農民の経済―組織原理の地域比較』 | 島田 周平 | 460 |
森谷裕美子著『ジェンダーの民族誌―フィリピン・ボントックにおける女性と社会』 | 中谷 文美 | 466 |
小國和子著『村落開発支援は誰のためか―インドネシアの参加型開発協力に見る理論と実践』 | 鏡味 治也 | 469 |
SHIMIZU, Akitoshi and Jan VAN BREMEN (eds.), Wartime Japanese Anthropology in Asia and the Pacific, Senri Ethnological Studies 65 | 桑山 敬己 | 472 |
山本紀夫著『ジャガイモとインカ帝国―文明を生んだ植物』 | 稲村 哲也 | 475 |
新刊紹介 |
論文 | ||
共産党の政策下における葬送儀礼の変容と持続―広東省珠江デルタの事例から | 川口 幸大 | 193 |
ナショナルな契機となるローカルなスポーツ活動―清水市におけるサッカーの普及過程 | 金 明美 | 213 |
<特集>共同体という概念の脱/再構築 | ||
共同体という概念の脱/再構築―序にかえて | 小田 亮 | 236 |
論文 | ||
変異する共同体―創発的連帯論を超えて | 松田 素二 | 247 |
私たちの差異ある<つながり>のかたち―フランス・パリ郊外におけるマグレブ系移民第二世代の多民族的共同体 | 植村 清加 | 271 |
生活共同原理の混淆と創造―韓国・済州島の生活実践から | 伊地知 紀子 | 292 |
資料と通信 | ||
三尾稔氏の書評が投げかけるもの | 外川 昌彦 | 313 |
書評 | ||
松田素二著『呪医の末裔―東アフリカ・オデニョ一族の二十世紀』 | 菊地 滋夫 | 315 |
前川啓治著『グローカリゼーションの人類学―国際文化・開発・移民』 | 南 真木人 | 318 |
出口顕著『レヴィ=ストロース斜め読み』 | 栗田 博之 | 322 |
関根康正編『<都市的なるもの>の現在―文化人類学的考察』 | 梶原 景昭 | 325 |
新刊紹介 |
論文 | ||
ナンをめぐる中国新疆ウイグル族の食事文化 | 熊谷 瑞恵 | 1 |
移民でもなく、ネイティブでもなく―アフリカ系オマーン人のエスニック・アイデンティティ | 大川 真由子 | 25 |
「正しい」宗教をめぐるポリティクス―マレーシア・サバ州、海サマ人社会における公的イスラームの経験 | 長津 一史 | 45 |
家を建てる女たち―メキシコ・ワステカ農村における社会変化とジェンダー | 山本 昭代 | 70 |
<特集>マスメディア・人類学・異文化表象 | ||
序 | 森山 工 | 91 |
論文 | ||
メディア人類学の射程 | 原 知章 | 93 |
日本のテレビ番組におけるメラネシア表象 | 白川 千尋 | 115 |
異文化のパッケージ化―テレビ番組と民族誌の比較を通して | 飯田 卓 | 138 |
書評 | ||
古谷嘉章著『憑依と語り―アフロアマゾニアン宗教の憑依文化』 | 木村 秀雄 | 159 |
前山隆著『個人とエスニシティの文化人類学―理論を目指しながら』 | 宮永 國子 | 161 |
川田牧人著『祈りと祀りの日常知―フィリピン・ビサヤ地方バンタヤン島民族誌』 | 長坂 格 | 164 |
シンジルト著『民族の語りの文法―中国青海省モンゴル族の日常・紛争・教育』 | 尾崎 孝宏 | 168 |
金柄徹『家船の民族誌―現代日本に生きる海の民』 | 長沼 さやか | 171 |
新刊紹介 |
論文 | ||
糸満漁師、海を読む―生活の文脈における「人々の知識」 | 三田 牧 | 465 |
対抗資本主義が生まれるとき―スペイン・カタルーニャにおける地域通貨活動 | 織田 竜也 | 487 |
宗族の規範と個人の選択―中国湖北省農村の招贅婚の事例から | 秦 兆雄 | 511 |
当事者の共同体、権力、市民の公共空間―流用論の新しい階梯と沖縄基地問題 | 井上 雅道 | 534 |
研究ノート | ||
出産の人類学再考―出産方法の選択の場を巡って | 井家 晴子 | 555 |
神とものをめぐる儀礼実践の一形態―ベナン共和国アジャ社会におけるボーヴォドゥン考 | 田中 正隆 | 569 |
書評 | ||
風間計博著『窮乏の民族誌―中部太平洋・キリバス南部環礁の社会生活』 | 前川 啓治 | 586 |
渡辺公三著『司法的同一性の誕生―市民社会における個体識別と登録』 | 竹沢 尚一郎 | 590 |
外川昌彦著『ヒンドゥー女神と村落社会―インド・ベンガル地方の宗教民俗誌』 | 三尾 稔 | 592 |
坂井信三著『イスラームと商業の歴史人類学―西アフリカの交易と知識のネットワーク』 | 嶋田 義仁 | 595 |
田口亜紗著『生理休暇の誕生』 | 浮ケ谷幸代 | 599 |
新刊紹介 |
論文 | ||
現代イボ社会における王の誕生―民族文化をめぐる新たな言説と歴史認識 | 松本 尚之 | 325 |
開拓フロンティアの人類学―脱国営化をめぐるギクユ人入植社会の再編 | 石井 洋子 | 346 |
<特集>ジェンダーの人類学―その困難からの展開 | ||
序 | 宇田川 妙子 | 369 |
論文 | ||
人類学のジェンダー研究とフェミニズム | 中谷 文美 | 372 |
「他者」としての「日本女性」―欧米の「水子供養言説」批判 | 川橋 範子 | 394 |
もう一つの男女という問題―イタリアの[ヘテロ]セクシズム機制の再考をとおして | 宇田川 妙子 | 413 |
書評 | ||
清水展著『噴火のこだま―ピナトゥボ・アエタの被災と新生をめぐる文化・開発・NGO』 | 細川 弘明 | 438 |
田口理恵著『ものづくりの人類学―インドネシア・スンバ島の布織る村の生活誌』 | 小池 誠 | 441 |
中生勝美編『植民地人類学の展望』 | 笠原 政治 | 444 |
新刊紹介 |
論文 | ||
狩猟採集民社会における食物分配の類型について―「移譲」、「交換」、「再・分配」 | 岸上 伸啓 | 145 |
産業の生態学に向けて―産業と労働への人類学的アプローチの試み | 森田 敦郎 | 165 |
精霊の流通―ガーナ南部における宗教祭祀の刷新と遠隔地交易 | 石井 美保 | 189 |
<特集>人類学の方法としての比較の再検討 | ||
人類学の方法としての比較の再検討―序にかえて | 出口 顕 | 214 |
論文 | ||
統制された比較―入口より先に進むのか? | 栗田 博之 | 226 |
比較の不幸 | 杉本 良男 | 242 |
「宗教とは何か」とは何か | 中川 敏 | 262 |
書評 | ||
中谷文美著『「女の仕事」のエスノグラフィー―バリ島の布・儀礼・ジェンダー』 | 宇田川 妙子 | 280 |
渡邊欣雄著『風水の社会人類学―中国とその周辺』 | 西澤 治彦 | 284 |
遠藤央著『政治空間としてのパラオ―島嶼の近代化への社会人類学的アプローチ』 | 河合 利光 | 287 |
田辺繁治・松田素二編『日常的実践のエスノグラフィー―語り・コミュニティ・アイデンティティ』 | 服部 洋一 | 290 |
鈴木雅雄・真島一郎編『文化解体の想像力―シュルレアリスムと人類学的思考の近代』 | 森山 工 | 294 |
春日直樹編『オセアニア・ポストコロニアル』 | 棚橋 訓 | 298 |
梅屋潔・浦野茂・中西祐二著『憑依と呪いのエスノグラフィー』 | 小松 和彦 | 301 |
新刊紹介 |
論文 | ||
悪魔の神義論―タイ国の山地民ラフにおけるキリスト教と土着精霊 | 片岡 樹 | 1 |
先住民社会における文書循環プロセスの成立と土地所有制度への影響―20世紀前半のボリビアにおけるカシーケ法廷代理人運動の事例に基づいて | 吉江 貴文 | 23 |
政治と発話―現代韓国の政治文化を構築する「誤解」 | 太田 心平 | 44 |
出産の近代化政策における「伝統的」産婆―インドのTBAトレーニングをめぐる価値と実践 | 松尾 瑞穂 | 65 |
研究ノート | ||
近代日本における「人種」観念の変容―坪井正五郎の「人類学」との関わりを中心に | 與那覇 潤 | 85 |
書評 | ||
菅原和孝著『感情の猿=人』 | 内堀 基光 | 98 |
竹沢尚一郎著『表象の植民地帝国―近代フランスと人文諸科学』 | 山崎 剛 | 101 |
山路勝彦・田中雅一編著『植民地主義と人類学』 | 永渕 康之 | 105 |
関根久雄著『開発と向き合う人びと―ソロモン諸島における「開発」概念とリーダーシップ』 | 玉置 泰明 | 108 |
池田光穂著『実践の医療人類学―中央アメリカ・ヘルスケアシステムにおける医療の地政学的展開』 | 細谷 広美 | 112 |
潘宏立著『現代東南中国の漢族社会―●南(ミンナン)農村の宗族組織とその変容』 | 小熊 誠 | 115 |
佐々木衛・方鎮珠編『中国朝鮮族の移住・家族・エスニシティ』 韓景旭著『韓国・朝鮮系中国人=朝鮮族』 | 川上 新二 | 120 |
新刊紹介 |
論文 | ||
メディアによって生まれる対面的な個別性の関係―あるラジオ番組リスナーの「集い」について | 今関 光雄 | 367 |
子宮から農地へ―ガーナ南部のココア開拓移民社会における宗教実践の変容 | 石井 美保 | 388 |
<特集>開発の記憶 | ||
開発の記憶―序にかえて | 足立 明 | 412 |
論文 | ||
開発と革命の語られ方―インドネシアの事例から | 加藤 剛 | 424 |
開発の二つの記憶 | 内山田 康 | 450 |
資料と通信 | ||
実践宗教の人類学:宗教現象の実践的リアリティにむけて―矢野秀武氏の書評に応えて | 西井 凉子 | 478 |
書評 | ||
名和克郎著『ネパール、ビャンスおよび周辺地域における儀礼と社会範疇に関する民族誌的研究―もう一つの<近代>の布置』 | 杉島 敬志 | 483 |
浜本満著『秩序の方法―ケニア海岸地方の日常生活における儀礼的実践と語り』 | 慶田 勝彦 | 486 |
川田順造著『近親性交とそのタブー―文化人類学と自然人類学のあらたな地平』 | 北村 光二 | 490 |
白川千尋著『カストム・メレシン―オセアニア民間医療の人類学的研究』 | 星野 晋 | 494 |
王維著『日本華僑における伝統の再編とエスニシティ―祭祀と芸能を中心に』 | 曽 士才 | 497 |
新刊紹介 |
<特集>民族医療の再検討 | ||
論文 | ||
土着の実践から民族医療へ―近代医療との交差を中心として | 奥野 克巳 | 249 |
カモフラージュとしての専門性―ナイジェリア・カドゥナにおける伝統医療の専門職化をめぐって | 近藤 英俊 | 269 |
妖術と身体―ケニア海岸部における翻訳領域 | 慶田 勝彦 | 289 |
民族医療の領有について | 池田 光穂 | 309 |
研究ノート | ||
ナーシングホームの民族誌の展開 | 高橋 絵里香 | 328 |
書評 | ||
秋道智彌・岸上伸啓編『紛争の海―水産資源管理の人類学』 | 栗本 英世 | 340 |
岡田浩樹著『両班―変容する韓国社会の文化人類学的研究』 | 本田 洋 | 342 |
西井凉子著『死をめぐる実践宗教―南タイのムスリム・仏教徒関係へのパースペクティヴ―』 | 矢野 秀武 | 346 |
新刊紹介 |
論文 | ||
慣習婚は如何にして想起されるか―ケニア・グシイ社会における埋葬訴訟記録の分析 | 石田 慎一郎 | 137 |
中央アジアの乳加工体系―カザフ系牧畜民の事例を通して | 平田 昌弘 | 158 |
フィジーにおけるインド人社会―サトウキビ栽培地域の事例を中心に | 村田 晶子 | 183 |
資料と通信 | ||
「美州韓人移民100周年記念国際学術大会」に参加して | 林 史樹 | 205 |
書評 | ||
杉島敬志編『人類学的実践の再構築―ポストコロニアル転回以後』 | 竹沢 尚一郎 | 209 |
原尻英樹著『コリアンタウンの民族誌―ハワイ・LA・生野』 | 金 明美 | 213 |
鵜飼正樹著『見世物稼業―安田里美一代記』 | 亀井 好恵 | 217 |
新刊紹介 |
論文 | ||
中国における近代の表象と日常的実践―徳宏タイ族の葬送習俗改革をめぐって | 長谷 千代子 | 1 |
村落社会における象徴闘争―南ラオス・ンゲの村の「キー・カポ」占いから | 中田 友子 | 21 |
<特集>危機に瀕した人格 | ||
論文 | ||
未開の人格、文明の人格 | 中川 敏 | 46 |
主体性の解釈―フランスにおける失業者のアンセルシオンの実践から | 中川 理 | 62 |
共通性と共同性―HIVとともに生きる人々のサポートグループにおける相互支援と当事者性をめぐって | 佐藤 知久 | 79 |
研究ノート | ||
「難民」という共同体意識から見た北部タイの山地民社会 | 鄭 仁和 | 99 |
書評 | ||
福島真人著『暗黙知の解剖―認知と社会のインターフェイス』 | 中川 敏 | 111 |
安野早巳著『西ネパールの憑依カルト―ポピュラー・ヒンドゥーイズムにおける不幸と紛争』 | 橘 健一 | 113 |
河合利光著『身体と形象―ミクロネシア伝承世界の民族誌的研究』 | 柄木田 康之 | 117 |
山下欣一『南島説話生成の研究―ユタ・英雄・祭儀』 | 小池 淳一 | 119 |
新刊紹介 |
<特集>先端医療技術と/の人類学 | ||
論文 | ||
新生殖技術時代の人類学―親族研究の転換と新たな展開 | 上杉 富之 | 389 |
新生殖技術は儒教の下僕か?―韓国社会における受容と対応 | 岡田 浩樹 | 414 |
臓器移植・贈与理論・自己自身にとって他者化する自己 | 出口 顕 | 439 |
文化摩擦としての輸血拒否―日本におけるエホバの証人の輸血拒否をめぐる医療環境の変化について | 星野 晋 | 460 |
研究ノート | ||
ブルネイにおける聖者信仰の現状―マレー・ムスリム村落での調査から | 清水 芳見 | 482 |
書評 | ||
古谷嘉章著『異種混交の近代と人類学―ラテンアメリカのコンタクトゾーンから』 | 砂野 幸稔 | 495 |
春日直樹著『太平洋のラスプーチン―ヴィチ・カンパニ運動の歴史人類学』 | 伊藤 泰信 | 498 |
大塚和夫著『近代・イスラームの人類学』 | 石原 美奈子 | 503 |
志賀市子著『近代中国のシャーマニズムと道教―香港の道教と扶●(フーチー)信仰』 | 佐々木 伸一 | 506 |
江口信清編『貧困の文化再考』 | 内藤 順子 | 510 |
山本真鳥編『オセアニア史』 | 大谷 裕文 | 514 |
新刊紹介 |
論文 | ||
断片感覚とワントク・イデオロギー―パプアニューギニアのグラスルーツによるギターバンド音楽の需要と実践 | 諏訪 淳一郎 | 301 |
まりも祭りの想像―アイヌの帰属性と民族的共生 | 煎本 孝 | 320 |
観光人類学におけるホスト側の「オーセンティシティ」の多様性について―岩手県盛岡市の「チャグチャグ馬コ」と「さんさ踊り」を事例として | 安藤 直子 | 344 |
書評 | ||
高倉浩樹著『社会主義の民族誌―シベリア・トナカイ飼育の風景』 | 菊田 悠 | 366 |
新刊紹介 | ||
2002年研究大会ニュース | 376 |
論文 | ||
「生れる」世代組と「消える」世代組―南部エチオピアのオロモ語系社会ボラナの二つの年齢体系 | 田川 玄 | 157 |
<特集>カストム論再考―文化の政治学を越えて | ||
論文 | ||
生き方としてのカストム―現代パプアニューギニアカストム観 | 川崎 一平 | 184 |
ナヴァカマティとしてのカストム―ヴァヌアツ・トンゴア島民におけるカストムの様相 | 白川 千尋 | 203 |
カストムとファッシン―ソロモン諸島ヴァングヌ島における過去と現在をめぐる認識論的関連 | 石森 大知 | 222 |
文化の政治における部分と全体 | 宮崎 広和 | 240 |
資料と通信 | ||
Anthropology of Japan in Japan (AJJ)とJapan Anthropology Workshop (JAWS) | 桑山敬己・中牧弘允 | 258 |
「文化の翻訳」論から「翻訳の文化」論へ―鈴木紀氏への書評に応えて | 前川 啓治 | 262 |
書評 | ||
太田好信著『叢書 文化研究1 民族誌的近代への介入―文化を語る権利は誰にあるのか』 | 真島 一郎 | 266 |
佐々木重洋著『仮面パフォーマンスの人類学―アフリカ、豹の森の仮面文化と近代』 | 慶田 勝彦 | 270 |
植野弘子著『台湾漢族の姻戚』 | 西村 一之 | 274 |
『台湾原住民研究 資料叢書1〜4』 | 中西 裕二 | 278 |
新刊紹介 |
論文 | ||
環境資源と社会形成―フランス・ジュラ農村地域における自然環境と所有の政治経済プロセス | 三浦 敦 | 1 |
故郷で養育される移住者の子供達―フィリピンからイタリアへの移住における家族ネットワーク | 長坂 格 | 26 |
<特集>観光の人類学―再考と展望 | ||
論文 | ||
観光研究の再考と展望―フィジーの観光開発の現場から | 橋本 和也 | 51 |
現代日本における観光と地域社会―ふるさと観光の担い手たち | 川森 博司 | 68 |
中国観光における民族観光の創出―貴州省の事例から | 曽 士才 | 87 |
クルーズ船観光の人類学に向けて―島国ドミニカとクルーズ船観光の関係を例に | 江口 信清 | 106 |
書評 | ||
前川啓治著『開発の人類学―文化接合から翻訳的適合へ』 | 鈴木 紀 | 122 |
山田千香子著『カナダ日系社会の文化変容―「海を渡った日本の村」三世代の変遷』 | 竹沢 泰子 | 125 |
熊谷圭知・塩田光喜著『都市の誕生―太平洋諸国の都市化と社会変容』 | 福井 栄二郎 | 129 |
前山隆著『エスニシティとブラジル日系人』 | 原尻 英樹 | 131 |
新刊紹介 |
論文 | ||
武装する周辺―エチオピア南部における銃・国家・民族間関係 | 増田 研 | 313 |
<特集>人類学 at home――日本のフィールドから | ||
論文 | ||
「美談」のゆくえ―宮古島・「久松五勇士」を巡る「話」の民俗誌 | 重信 幸彦 | 344 |
書くことと祠ることと―沖縄宮古島のソウシ | 小池 淳一 | 362 |
ブラジルで日本人を人類学する―「エスニック日本論」への道 | 前山 隆 | 376 |
書評 | ||
内堀基光編『「もの」の人間世界』 | 湖中 真哉 | 392 |
井口淳子著『中国北方農村の口承文化―語り物の書・テキスト・パフォーマンス』 | 諏訪 淳一郎 | 395 |
鷹木恵子著『北アフリカのイスラーム聖者信仰―チュニジア・セダダ村の歴史民族誌』 | 坂井 信三 | 398 |
原知章著『民俗文化の現在―沖縄・与那国島の「民俗」へのまなざし』 | 澁谷 研 | 401 |
新刊紹介 |
論文 | ||
沖縄の「別れ遊び」儀礼の考察―若者仲間による葬宴と死者観念 | 加藤 正春 | 209 |
<特集>布と人類学 | ||
論文 | ||
「女の手仕事」としての布生産―インドネシア、バリ島における手織物業をめぐって | 中谷 文美 | 233 |
市場経済の中の伝統染織物生産―ベトナム黒タイ村落の事例 | 樫永 真佐夫 | 252 |
周縁化される伝統―バティックからみるジャワの近代 | 関本 照夫 | 268 |
書評 | ||
小松和彦他編『神話とメディア』 | 梅屋 潔 | 285 |
梶原景昭他編『文化という課題』 | 川田 牧人 | 289 |
林行夫著『ラオ人社会の宗教と文化変容 | 津村 文彦 | 194 |
新刊紹介 |
論文 | ||
漁民の身体技法一伝統的「わざ」と先端テクノロジーの併用 | 金 柄徹 | 123 |
中国●族の死生観と民族アイデンティティの形成 | 奨 秀東 | 146 |
植民地支配におけるミクロネシア社会の変容―ポーンペイ島とヤップ島の事例より | 則竹 賢 | 168 |
書評 | ||
青木保他編『儀礼とパフォーマンス』 | 宮崎 恒二 | 190 |
杉島敬志編『土地所有の政治史―人類学的視点―』 | 松井 健 | 192 |
松田素二著『抵抗する都市』 | 竹沢 尚一郎 | 194 |
新刊紹介 |
<特集>音文化の地域的展開を探る―イスラームを手がかりに | ||
論文 | ||
イスラームにおける二つの「知」の在り方と音文化 | 鷹木 恵子 | 9 |
モロッコの音文化―イスラームと音の関係について | 掘内 正樹 | 25 |
ウソム・クルスーム研究―レパートリーに投影するアラブ・イスラームの伝統 | 水野 信男 | 42 |
マンデ音文化とハウサ音文化―イスラーム音文化の地方的展開 | 川田 順造 | 62 |
研究ノート | ||
日本におけるエスニシティ論の再検討―バウンダリー論を中心として | 金 明美 | 78 |
書評 | ||
出口顕著『誕生のジェネオロジー―人工生殖と自然らしさ』 | 鈴木 七美 | 94 |
鏡味治也著『政策文化の人類学―せめぎあうインドネシア国家とバリ地域住民』 | 伊藤 眞 | 97 |
新刊紹介 |
論文 | ||
「民衆的工芸」という他者表象―植民地状況下の中国北部における日本民芸運動 | 金谷 美和 | 403 |
北タイ・クリスチャン・ラフ族における民族関係の経験と自嘲の語り | 西本 陽一 | 425 |
<特集>統治技術から人類学へ | ||
論文 | ||
歴史主体の構築技術と人類学―ヴィシー政権期・仏領西アフリカにおける原住民首長の自殺事件から | 真島 一郎 | 450 |
帝国センサスから植民地人類学へ―インド高等文官ハーバード・リズレイのベンガル民族誌調査にみる統計と人類学の接点 | 三瀬 利之 | 474 |
人類学から統治技術へ | 渡部 公三 | 492 |
穂積陳重と日本人類学の起源―「家」/戸籍と彼の登録進化論を中心として | 坂元 新之輔 | 505 |
コメント | ||
「統治技術から人類学へ」 | 白木 浩信 | 521 |
書評 | ||
谷 泰著『神・人・家畜一牧畜文化と聖書世界』 | 太田 至 | 524 |
清水昭俊編『思想化きれる周辺世界』 | 前川 啓治 | 527 |
末成道男編『中原と周辺一人頼学的フィールドからの視点−』 | 嶋 陸奥彦 | 532 |
新刊紹介 |
論文 | ||
ケニヤ海岸地方後背地における緩やかなイスラーム化―改宗の社会・文化的諸条件をめぐって | 菊池 滋夫 | 273 |
<特集>内側から見た開発援助―開発実施者の視点をさぐる | ||
「開発人類学」の課題 | 鈴木 紀 | 296 |
論文 | ||
集落開発の仮定と実践をめぐる人類学的考察―グアテマラにおける参加型集落開発の事例から | 斯波 知子 | 300 |
村落開発実践の民族誌―援助事業に加わるアクターとしての人類学者の視点から | 小國 和子 | 317 |
援助実施機関の組織文化と「住民参加」―タンザニア・マラリア対策プロジェクトの事例 | 杉田 映理 | 335 |
研究ノート | ||
イファルク環礁の「養取」をめぐる一考察 | 駒井 陽子 | 354 |
書評 | ||
松井健著『自然の文化人類学』 | 管 豊 | 370 |
末成道男著『ベトナムの祖先祭祀―潮曲の社会生活』 | 瀬川 昌久 | 373 |
杉本良男編著『暮らしがわかるアジア読本―スリランカ』 | 足羽 與志子 | 377 |
森明子著『土地を読みかえる家族―オーストリア・ケルンテンの歴史民族誌』 | 杉島 敬志 | 380 |
新刊紹介 |
論文 | ||
経済移行期の親族ネットワーク分析―北クルグズスタン・一ソホーズの解散過程から | 吉田 世津子 | 149 |
<特集>世界システム論と人類学 | ||
論文 | ||
ワカを掘る先住民―植民地時代ペルーにおける資本主義の拡大と先住民の生存戦略 | 関 雄二 | 178 |
狩猟者と毛皮交易―世界経済システムの周辺からの視点 | 池谷 和信 | 199 |
ボゾとは誰のことか | 竹沢 尚一郎 | 223 |
研究ノート | ||
山のマラエ・海のマラエ―東ポリネシア・クック諸島ラロトンガ島の祭祀遺跡 | 山口 徹 | 237 |
資料と通信 | ||
平成10年度関東地区研究懇談会「修士論文発表会」報告 | 棚橋 訓 | 252 |
書評 | ||
吉岡政徳著『メラネシアの位階階梯制社会―北部ラガにおける親族・交換・リーダーシップ』 | 棚橋 訓 | 255 |
田中雅一編『女神―聖と性の人類学』 | 青木 恵理子 | 258 |
新刊紹介 |
論文 | ||
クワクワカワクゥ貴族層の衰退―カナダ植民地統治期における世界観とポトラッチの変容 | 立川 陽仁 | 1 |
<特集><家畜化の過程>への新視角 | ||
論文 | ||
「群単位の家畜化」説―西アジア考古学との照合 | 藤井 純夫 | 28 |
人間と家畜との相互作用からみた日帰り放牧の成立機構―北ケニアの牧畜民サンブルにおけるヤギ放牧の事例から | 鹿野 一厚 | 58 |
モンゴルにおける出産期のヒツジ・ヤギの母子関係への介入 | 小長谷 有紀 | 76 |
中近東におけるヤギ・ヒツジ・家畜化の初期過程再考―母子関係への二つの介助技法の開式とその意味 | 谷 泰 | 96 |
書評 | ||
船曳建夫他編『新たな人間の発見』 | 稲賀 茂美 | 114 |
船曳建夫他編『個からする社会展望』 | 遠藤 央 | 117 |
春日直樹編『オセアニア・オリエンタリズム』 | 井上 昭洋 | 120 |
内堀基光他編『民族の生成と論理』 | 中川 敏 | 123 |
新刊紹介 |
論文 | ||
越境する家族―在日ベトナム人のネットワークと生活戦略 | 川上 郁雄 | 359 |
タビテウェア・サウスに生起する窮乏と主体性の併存―人類学における地域経済モデル活用への試論 | 風間 計博 | 382 |
<特集>「民族」「人種」概念の現在:アンケート調査のまとめとコメント | ||
論文 | ||
新しい人種・民族の概念を求めてアンケート調査の結果から | 青柳 まちこ | 406 |
「民族」、そしてその周辺 | スチュアート ヘンリ | 420 |
「人種」―生物学的概念から排他的世界観へ | 竹沢 泰子 | 430 |
「民族」概念についてのメモ | 川田 順造 | 451 |
表 | ||
人種・民族に関するアンケート集計表 | 462 | |
資料と通信 | ||
第97回アメリカ人類学会年次大会に参加して | 三吉 美加 | 502 |
書評 | ||
青木保他編『紛争と運動』 | 田中 雅一 | 507 |
山下晋司他編『移動の民族誌』 | 石川 登 | 510 |
青木保他編『宗教の現代』 | 杉本 良男 | 344 |
新刊紹介 |
論文 | ||
越境するラスタファリ運動―タンザニア都市における社会宗教運動の展開 | 石井 美保 | 259 |
植物遺体からみた柳田国男「海上の道」説 | 高宮 広士 | 283 |
都市ヒンドゥー命名儀礼における主体構築と命名慣習の変容 | 田森 雅一 | 302 |
研究ノート | ||
シャーマニズム研究における「治療効果」再考―ボルネオ島カリス社会のバリアン儀礼を事例として | 奥野 克巳 | 326 |
書評 | ||
清水昭俊編『周辺民族の現在』 | 春日 直樹 | 326 |
青木保他編『環境の人類誌』 | 田村 正孝 | 340 |
梶原影昭他編『異文化の共存』 | 鈴木 紀 | 344 |
新刊紹介 |
<特集>自己イメージと抵抗:採集狩猟社会を事例に | ||
論文 | ||
民族呼称とイメージ―「乾と」の創成とイメージ操作 | スチュアート・ヘンリ | 151 |
カナダ・イヌイトの日常生活における自己イメージ―「イヌイトのやり方」の「戦術」 | 大村 敬一 | 160 |
都市のアボリジニにみる自己イメージ―シドニーの事例から | 鈴木 清史 | 171 |
他者性のヘテロファニー―現代のアイヌイメージをめぐる考察 | 木名瀬 高嗣 | 182 |
考古学者が提示する狩猟採集社会イメージ | 小川 英文 | 192 |
コメント | 清水 昭俊・窪田 幸子 | 203 |
論文 | ||
長崎華僑における祭祀と芸能―その類型及びエスニシティの再編 | 王 維 | 209 |
資料と通信 | ||
第13回近畿地区研究懇談会「修士・博士論文発表会」報告 | 須藤 健一 | 232 |
第14回国際人類学・民族学会に参加して | 韓 敏 | 237 |
中部地区1997年度提出の修士論文 | クネヒト・ペトロ | 238 |
書評 | ||
小松和彦著『異界を覗く』 | 吉岡 政徳 | 240 |
大橋英寿著『沖縄シャーマニズムの社会心理学的考察』 | 渋谷 研 | 243 |
新刊紹介 |
<特集>シベリア研究の課題と現在 | ||
論文 | ||
ポスト・ソ連時代におけるシベリア先住民の狩猟 | 佐々木 史郎 | 3 |
脱社会主義下のトナカイ飼育業の再編―東シベリア北部ヤクーチアの一地域社会の変容過程 | 高倉 浩樹 | 19 |
西シベリア・ギダン・ネネツの食文化―現代極北トナカイ飼養民の食の文化的・社会的解釈 | 吉田 睦 | 44 |
解説 | ||
シベリア研究の展開と課題 | 斎藤 晨二 | 67 |
論文 | ||
民族の二つの顔―北東ネパールの「ヨルモ」をめぐる議論と実践の多層性 | 佐藤 斉華 | 73 |
研究ノート | ||
カヴァ・バーとワータ―ヴァヌアツ共和国トンゴア島民のカヴァ飲み慣行とローカリティ認識の構図 | 白川 千尋 | 96 |
資料と通信 | ||
シャマニズム研究の動向―第4回国際シャマニズム研究会議(1997)に参加して | 山田 孝子 | 107 |
自己への配慮?―木村大治氏の書評に答えて | 出口 顕 | 111 |
単独性は救い出されたか―出口氏の反論へのコメント | 木村 大治 | 116 |
書評 | ||
小川了著『可能性としての国家誌 現代アフリカ国家の人と宗教』 | 嶋田 義仁 | 118 |
太田好信著『トランスポジションの思想―文化人類学の再想像』 | 山下 晋司 | 121 |
新刊紹介 |
論文 | ||
パパ・マクシムの葬儀―葬送のミサに見られる人格概念の語用論的分析(フランス・ジュラ) | 三浦 敦 | 441 |
土器製作者の誕生―カンカナイ社会における技術の伝習と実践 | 大西 秀之 | 470 |
「文化」をめぐる戦略と操作の相克―キューバ・サンテリーア の儀礼太鼓バタを中心として | 工藤多香子 | 494 |
<特集>物質文化研究の新たな可能性を求めて | ||
論文 | ||
民族誌展示の現在―表象の詩学と政治学 | 吉田 憲司 | 518 |
物質文化の劇場―博物館におけるインターラクティブ・ミスコミュニケーション | 橋本 裕之 | 537 |
研究ノ−ト | ||
考古遺物と社会変化―南米ペルーの形成期末期におけるトウモロコシをめぐって | 関 雄二 | 563 |
書評 | ||
瀬川昌久著『族譜』 | 三尾 裕子 | 573 |
福島真人編『身体の構築学―社会的学習過程としての身体技法』 | 関 一敏 | 577 |
篠原徹著『海と山の民俗自然誌』 | 竹川 大介 | 580 |
新刊紹介 |
論文 | ||
韓国一巫女の宗教的世界―全羅南道珍島の調査から | 網野 房子 | 273 |
フィリピン・ビサヤ地方の移動漁民に関する一考察 | 関 恒樹 | 294 |
ヒンドゥ−王権と村落社会―インド西ベンガル州の女神の聖地の事例から | 外川 昌彦 | 315 |
<特集>呪術再考 | ||
論文 | ||
日常生活のなかの呪術―文化人類学の現段階 | 阿部 年晴 | 342 |
妻を引き抜く方法―規約的必然としての「呪術」的因果関係 | 浜本 満 | 360 |
運動する妖術世界―中南部アフリカの妖術師捜し運動 | 杉下 かおり | 374 |
研究ノート | ||
イスラム世界の文字と呪術 | 坂井 信三 | 388 |
実践知としての呪術―北タイにおける憑依の身体技法覚書 | 田邊 繁治 | 394 |
キリスト教世界の祈りと呪い | 関 一敏 | 402 |
資料と通信 | ||
アレキサンダ−・スラヴィクの日本研究 | 住谷一彦 +ヨーゼフ・クライナー | 408 |
書評 | ||
伊藤幹治著『贈与交換の人類学』 | 別府 春海 | 415 |
渡辺公三著『現代思想の冒険者たち第20巻レヴィ=ストロース 構造』 | 真島一郎 | 419 |
出口顯著『名前のアルケオロジ−』 | 木村 大治 | 425 |
新刊紹介 |
論文 | ||
伝承の正典化―沖縄・与那国島の事例より | 原 知章 | 147 |
研究ノート | ||
南インド・ヒンドゥー寺院にみられる女性観の構築―シャバリマラ寺院とアーディパラーシャクティ寺院の事例より | 古賀 万由里 | 169 |
<特集>文化相対主義の困難を超えて | ||
論文 | ||
文化相対主義を再構築する | 小田 亮 | 184 |
実践的文化相対主義考―初期アフリカニストの跳躍 | 松田 素二 | 205 |
開発一元論と文化相対主義―ネパールの近代化をめぐって | 南 真木人 | 227 |
資料と通信 | ||
第9回近畿地区研究懇談会「修士・博士論文発表会」報告 | 須藤 健一 | 244 |
上野和男氏の書評に答える | 高橋 統一 | 247 |
書評 | ||
佐々木高明著『日本文化の多重構造―アジア的視野から日本文化を再考する』 | 大林 太良 | 250 |
大塚和夫著『テクストのマフディィズム―スーダンの「土着主義運動」とその展開』 | 宮治美江子 | 263 |
新刊紹介 |
論文 | ||
表象と政治性―アイヌをめぐる文化人類学的言説に関する素描 | 木名瀬高嗣 | 1 |
研究ノート | ||
交換と古代マヤ国家形成―東南マヤ低地出土打製石器の事例研究 | 青山 和夫 | 22 |
馬乳酒をめぐる記述に関する文献的研究 | 石井 智美 | 33 |
<特集>植民地主義と他者認識論文 | ||
論文 | ||
民族研究所の組織と活動―戦争中の日本民族学 | 中生 勝美 | 47 |
日本民族学と近代日本の他者認識 | 森 雅雄 | 66 |
オレアイ環礁における文化確認とその余波 | 柄木田康之 | 86 |
資料と通信 | ||
いま人種・民族の概念を問う | 青柳まち子 | 102 |
書評 | ||
高橋統一著『村落社会の近代化と文化伝統』 | 上野 和男 | 116 |
山本泰・山本真鳥著『儀礼としての経済―サモア社会の贈与・権力・セクシュアリティ』 | 栗田 博之 | 118 |
川田順造(編)『ヨ−ロッパの基層文化』 | 三浦 敦 | 123 |
新刊紹介 |
論文 | ||
「現地」の人類学者―内外の日本研究を中心に | 桑山 敬己 | 517 |
ネパ−ル、ビャンスにおける民族諸範疇とその用法 | 名和 克郎 | 543 |
<特集>ポリティカル・エコノミ−と民族誌論文 | ||
論文 | ||
MIRAB社会における文化の在り処―ホ゜リネシア・クック 諸島の文化政策と伝統回帰運動 | 棚橋 訓 | 567 |
境界の社会史 | 石川 登る | 586 |
文化の構築―接合と操作 | 前川 啓治 | 616 |
資料と通信 | ||
王松興教授の業績 | 末成 道男 | 643 |
書評 | ||
松田素二著『都市を飼い慣らす―アフリカの都市人類学』 | 鈴木 裕之 | 649 |
橋本和也著『キリスト教と植民地経験―フィジーにおける多元的世界観』 | 河合 利光 | 652 |
森山工著『墓を生きる人々―マダガスカル、シハナカ における社会的実践』 | 村武 精一 | 656 |
新刊紹介 |
論文 | ||
アジアの社会変動理論の可能性―費孝通の再読を通して | 佐々木 衛 | 349 |
先産業社会における空間配置と経済効率原理 | 猪俣 健・青山 和夫 | 370 |
異文化における移住者のアイデンティティ表現の重層性 | 李 仁子 | 393 |
研究ノート | ||
北西パキスタン・カラーシュ族の冬至祭り―チョウモス祭における男女の関係性の周期的変化について | 長倉 養輔 | 423 |
<特集>『琉球』研究を求めて | ||
論文 | ||
琉球列島文化研究の新視角 | 比嘉 政夫 | 437 |
対ヤマトの文化人類学 | 津波 高志 | 449 |
研究ノート | ||
琉球史研究からみた沖縄・琉球民俗研究の課題 | 高良 倉吉 | 463 |
奄美・沖縄はどう語り得るか | 崔 仁宅・石川 浩之 ・森 雅文・渋谷 研 | 467 |
資料と通信 | ||
ベトナム・ホ−チミン市、華人社会調査短報―宗教組織と社会変化 | 芹澤 知広・高岡 弘幸 | 482 |
第95回アメリカ人類学会年次研究発表大会に参加して | 桑山 敬己 | 488 |
第50回日本人類学会・日本民族学会連合大会シンポジウム報告:「ウタリ対策のあり方に関する有識者懇談会」報告書に民族学者・人類学者としてどう応えるか?―現地の当事者の声を聞く | 沼崎 一郎・佐藤 泉 | 492 |
書評 | ||
山口昌男著『「敗者」の精神史』『「挫折」の昭和史』 | 島村 恭則 | 498 |
佐々木史郎著『北方からきた交易民―絹と毛皮とサンタン人』 | 高倉 浩樹 | 501 |
新刊紹介 |
論文 | ||
仮面の解釈―ジャワ島・チルボンの仮面舞踊を中心に | 福岡 まどか | 191 |
ビルマにおけるウェイザ−(超能力者)信仰の一考察―ガインにとってのロッキ−とロ−コゥタラ | 土佐 桂子 | 215 |
<特集>現代の「狩猟採集民 | ||
論文 | ||
アイヌ研究の問題点と研究の緊急性 | 小谷 凱宣 | 245 |
歴史的観点から見た|Gwiと‖Ganaブッシュマンの現状―セントラル・カラハリの事例より | 大崎 雅一 | 263 |
存亡の危機から民族の新生へ | 清水 展 | 277 |
研究ノート | ||
狩猟採集民研究の諸問題―第8回CHAGS会議の日本における開催の機に | 小山 修三 | 295 |
アイヌの現在の民族誌に向けて | 伊藤 泰信 | 302 |
資料と通信 | ||
ヨ−ロッパ・アジア・フォ−ラム参加報告 | 田中 雅一 | 314 |
高論文(本誌60巻4号)についてのコメント | 小長谷有紀 | 317 |
書評 | ||
スチュア−ト ヘンリ編『採集狩猟民の現在―生業文化の変容と再生』 | 田中 二郎 | 319 |
染谷臣道著『アル−スとカサ−ル―現代ジャワ文明の構造と動態』 | 清水 昭俊 | 322 |
和崎春日著『大文字の都市人類学的研究』 | 森栗 一茂 | 326 |
川田順造著『アフリカの心とかたち』 | 佐々木重洋 | 331 |
新刊紹介 |
論文 | ||
「悪い死」と「邪悪な森」―カメルーン南西部、エジャガム社会における死の「善悪」判断とその論理 | 佐々木 重洋 | 1 |
船世帯民再考―家船民の陸地との交渉の分析を中心に | 金 柄徹 | 28 |
<特集>文化的自画像―名乗られたものとしての文化 | 50 | |
論文 | ||
文化間性差、先住民文明、ディスタンクシオン―近代メキシコにおける文化的自画像の生産と消費 | 落合 一泰 | 52 |
描かれざる自画像―マダカスカルにおける文化的統一をめぐる言説 | 森山 工 | 81 |
『伝統文化』を「名乗る」こと―カナダ・サーニッチ族の神話、地名、個人名の今日的意味について | 渥美 一弥 | 105 |
研究ノート | ||
モンゴルの英雄叙事詩『ジャンガル』における血の概念 | 田中 華子 | 126 |
資料と通信 | ||
教育学研究と文化人類学の接点を探る―日本民族学会第30回大会・分科会報告 | 箕浦 康子 | 141 |
第6回近畿地区研究懇談会―学位論文「修士・博士論文」発表会について | 須藤 健一 | 145 |
書評 | ||
菅原和孝著『身体の人類学―カラハリ狩猟採取民グウィの日常行動』 | 福島真人 | 149 |
関根康正著『ケガレの人類学―南インド・ハリジャンの生活世界』 | 杉本良男 | 154 |
山際寿一著『家族の起源―父性の登場』 | 吉岡 政徳 | 158 |
瀬川昌久著『客家―華南漢族のエスニシティとその境界』 | 横山廣子 | 164 |
新刊紹介 |
論文 | ||
内蒙古遊牧地域における妻方居住婚―双系相続制社会の一面 | 高 明潔 | 295 |
研究ノート | ||
ベトナム北部における女性の財産上の地位―19世紀から1920年代末まで | 宮沢 千尋 | 330 |
在日韓国・朝鮮人の祖先祭礬における文化変容―理想的祭礬と現実祭礬の事例を通して | 陳 大哲 | 342 |
卜占研究の可能性―隠蔽された解釈行為としての卜占 | 杉下 かおり | 354 |
資料と通信 | ||
人権と文化人類学・民族学―第49回連合大会での集会を終えて | 沼崎 一郎 | 366 |
書評 | ||
黒田悦子編『民族の出会うかたち』 | 前川 啓治 | 370 |
<特集>シンポジウム「転換期における人類科学」 | 377 |
論文 | ||
アイヌにシャマニズムはあるか―聖典、治療、演劇の象徴的意味 | 煎本 孝 | 187 |
夏の夜のシャトー=シャロン―フランス・ジュラにおける演劇的想像力 | 三浦 敦 | 210 |
研究ノート | ||
モンゴル牧民の社会的結合に関する一試論―20世紀前半の東部南モンゴルにおける調査資料より | 尾崎 孝宏 | 234 |
中国「内地朝鮮族」のエスニシティ―若者三世の事例を中心として | 韓 景旭 | 249 |
パラオにおける出産儀礼の現在―出産の医学化に注目して | 安井 真奈美 | 260 |
資料と通信 | ||
第60回アメリカ考古学会年次大会に参加して | 佐藤 孝裕 | 273 |
近畿地区研究懇談会「修士・博士論文発表会」について | 須藤健一 | 279 |
書評 | ||
小松和彦著『妖怪学新考』 | 田中 雅一 | 281 |
秋道智彌著『クジラとヒトの民族誌』 | 浜口 尚 | 284 |
鈴木清史著『都市のアボリジニ』 | 上橋 菜穂子 | 286 |
論文 | ||
アジュクル族の富者儀礼―年齢階梯制社会における階層化の挫折 | 茨木 透 | 123 |
研究ノート | ||
中国人婚姻の特質 | 王 向華 | 148 |
イスラームと儒教の対話―多民族国家マレーシアにおける新しい民族関係の模索 | 上杉 富之 | 157 |
資料と通信 | ||
「海外渡航者の為の医療情報サービス」の公開について | マラリア情報ネットワーク事務局 | 165 |
書評 | ||
須藤健一・杉島敬志編『性の民族誌』 | 宇田川 妙子 | 168 |
竹村卓二編『儀礼・民族・境界―華南諸民族「漢化」の諸相』 | 三尾裕子 | 175 |
論文 | ||
女たちの社会関係の論理―夫多妻社会バンバラの事例(マリ共和国) | 保坂 実千代 | 1 |
儀礼の正装論議に見る現代バリの宗教事情 | 鏡味 治也 | 32 |
インド・ラージャスターン州のラージプート女性の宗教的慣行―ヒンドゥー女性にとっての自己犠牲の意味 | 中谷 純江 | 53 |
宗教的・経済的自立性と妻の地位―南インド、ナガラッタール・カーストの事例研究 | 西村祐子 | 78 |
研究ノート | ||
漢族「婚俗」の象徴的意味について―清代天津の商家を事例にして | 楊 方凌 | 98 |
書評 | ||
島田義仁著『異次元交換の政治人類学―人類学的思考となにか』 | 坂井信三 | 109 |
山田雪子述、安渓貴子・安渓遊地編『西表島に生きる―おばあちゃんの自然生活誌』 | 西村 秀三 | 111 |