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- 1999年度第一回北海道民族学会 1999年6月19日(於:北海道開拓記念館講堂)
- 石井 智美(光塩学園女子短期大学)
「モンゴル遊牧民の食に関する栄養学的検討」
自給自足のモンゴルの夏季の食について,栄養学的見地から調査を行った。併せ
て一般成分分析により摂取熱量を経時的に算出した。
- 横山 悦子(北海道教育大学大学院教育学研究科1998年度修了)
「サモアの生活誌−食生活を中心に−」
1998年にサモアでの食生活調査のためウポル島の一世帯に滞在し,41日間の食
事184食に使用された食品の入手経路を記録した。現在は,自然災害のため国内
での食料生産は減少し,輸入食料が利用されている。
- 西田 麻衣子(札幌国際大学大学院地域社会専攻 修士課程1年)
「ユートピアの危機と変容−中西部イスラエルにおけるキブツ・フルダの生活史を通して−」
1910年に共同・平等の理念を基に創設されたキブツは幾度となく存続の危機に見
舞われ、市場経済への移行に伴い、イデオロギーの崩壊という新たな危機に直面し
ている。中西部イスラエルのキブツ・フルダ(Kibbutz Hulda)の生活史を通して、キブ
ツの危機とコミュニティの変容過程について考察する。
- 西尾 ふみ(北海道大学大学院文学研究科行動科学専攻博士課程1年)
「日本人改宗ムスリマにおけるヴェールの意味」
日本でイスラームが導入される過程において,改宗ムスリマがどのようにヴェールを
意味づけ,規範として受け入れているのかについて考察する。日本人改宗ムスリマ
にとって、ヴェールの意味はアラブ世界でのそれとは大きく異なっていることを明らか
にする。