更新:1997年4月12日 |
日時: | 平成8年5月25日・26日 |
場所: | 静岡大学人文学部(研究発表)、ホテルアソシア・静岡ターミナル(懇親会) |
大 会 役 員 | |
会長: | 青木 保 |
委員長: | 前山 隆 |
委員: |
足羽 與志子、池上 重弘 石川 純一郎、小川 了 小野沢正喜、湖中 真哉、小松 和彦 佐藤 孝雄、繁原 央、嶋田 義仁 清水 昭俊、染谷 臣道、玉置 泰明 富沢 壽勇、橋本 和也、堀 信行 山口 昌男、吉田 栄人、渡辺 欣雄 |
事務局: | 染谷 臣道 |
第30回研究記念講演 ベネディクト・アンダーソン(コーネル大学)
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男子貞操義務論争とジェンダー(2) | 海妻 径子(お茶の水女子大) |
村落社会における女性の集団−八丈島中の郷の婦人会を例として− | 対馬 秀子(日本民族学会) |
タイ東北地方農村における兼業化とジェンダー | 江藤 双恵(一橋大) |
住民参加型小規模プロジェクトとジェンダー −コスタリカ・アレナル環境保全地域の事例調査から− | 萩原 なつ子(東横学園女子短大) |
サムアク・サアビの歌−PNG西マヌスの歌謡文化から− | 成田 弘成(豊田短大) |
ネズ・パース インディアンのパウワウ −女性の参加がダンスにもたらした文化的な革新を中心に− | 谷本 和子(お茶の水女子大) |
マディハ族の女性の集団的喧嘩 | 中牧 弘允(国立民博) |
ネツリック・イヌイット社会におけるジェンダーの一考察 −キピュイトゥックについて− | スチュアート ヘンリ(昭和女子大) |
奄美大島の石神信仰 | 高野 洋志(岡山理科大) |
日本の畑作儀礼の一類型 | 白石 昭臣(島根県立国際短大) |
茨城県下の媽祖信仰 | 窪 徳忠 |
カンボジアにおけるパチュム儀礼とプレルン観念 | 小野澤 正喜(筑波大) |
供物と精霊−フィリピン・ビサヤ地方シキホール島民俗誌[続]− | 関 一敏(筑波大) |
フランス人カトリック宣教師たちの絵解き説教をめぐって | 原 聖(女子美大) |
予言(prophecy)研究の問題意識 | 杉下 かおり(南山大) |
不可視のリアリティへの跳躍−カリス族のシャーマニズム− | 奥野 克巳(一橋大) |
妹(薯)・背(millet、陸稲)の契り −根栽生業文化圏と焼畑(ヒエ、アワ=セ)生業圏との出会い− | 郭 安三(富士短大) |
「高坡ミャオ族」の生業−事例研究による分析− | 田畑 久夫(昭和女子大)・金丸 良子(麗澤大) |
「移動する」海女と「移動しない」海女 | 李 善愛(総合研究大学院大) |
洞窟/岩陰はいかに使われたか −先史時代の狩猟活動とマタギの狩猟活動との比較− | 山内 利秋(東京芸大) |
先史学における石器研究の役割(2) | 町田 勝則(長野県埋蔵文化センター) |
西南日本における仕掛け狩猟の諸相 | 砂田 光紀(オフィス フィールドノート) |
フィリピン・イロコス地方における里子養育: その基本的特徴と移住史の中での運用過程 | 長坂 格(神戸大) |
消えた双数と消えない双数−カナダ・イヌイット語の 2方言の言語変化の相違とその社会・文化的背景− | 大村 敬一(早稲田大) |
西北中国農村における廟会をめぐる社会的凝集 | 深尾 葉子(大阪外大) |
葛藤のなかの民俗宗教−フィリピン・セブ市における 福建系華人の祖先観の変化をめぐって− | 宮原 曉(都立大) |
中国江西省万載県儺神の誕生祭 | 廣田 律子(神奈川大) |
韓国元「軍隊慰安婦」と儒教社会 | 福留 範昭(広島修道大) |
中国朝鮮族の民族的地位とその変化−高校教師のインタビューから− | 韓 景旭(国立民博) |
中国・「民族区域自治」地域における漢族住民の行動 −内蒙古自治区の事例から− | 楊 海英(関西外語大) |
ベトナム村落の年齢階梯的性格−甲組織を中心にして− | 末成 道男(東京大) |
語られる「教育」−病院の民族誌(2)− | 加藤 尚子(九州大) |
社会文化的認知空間としての診察室 | 木村 忠正(国際大) |
小児腫瘍専門医のtruth-tellingに対する姿勢 | 戈木クレイグヒル滋子(東海大) |
韓国キリスト教のホスピス:<笑い>と<安楽死> | 渕上 恭子(南山大) |
西ネパールにおけるDOSAの概念 | 安野 早己(山口県立大) |
あるアボリジニ女性のリザーブ生活史 −西オーストラリアのアボリジニ、ヤマジーの生活史研究の試み− | 上橋 菜穂子(女子栄養大) |
先住民族語の復権運動−マオリ語・ハワイ語を例として− | 松原 好次(湘南国際女子短大) |
シンガポールにおけるマレーの概念と多民族社会 −バウェアン人同郷会を手がかりに− | 糸林 誉史(文化女子大) |
韓国の初等学校教科書に表れた「長幼有序」の原理 −親子の会話に見られる待遇表現を中心に− | 洪 賢秀(お茶の水女子大) |
「排除」と「包摂」−韓国社会における門中の変化− | 岡田 浩樹(国立民博) |
四川農村における婚姻パターンの変化 −「招呼上門」と「婦女外嫁」をめぐって− | 蕭 紅燕(東洋大) |
ニャキュウサ人とコンデ人の国境を挟んだ交流 | 栗田 和明(立教大) |
「パワーバンド」感覚−パプアニューギニアにおけるポピュラー音楽の実践− | 諏訪 淳一郎(筑波大) |
周縁をめぐる政治過程−エストニア共和国・ヴォル地方の地域主義運動− | 寒水 明子(総合研究大学院大) |
植民地主義と日本民族学(4) | 中生 勝美(和光大) |
民芸のナショナリズムとコロニアリズム−国民文化形成の試みと挫折− | 金谷 美和(京都大) |
民衆の教化と改良の社会史 | 鈴木 陽子(ウィスコンシン大) |
日本文化の同質、異質論 | ハルミ ベフ(京都文教大) |
サケ・アザラシ文化圏について | 渡部 裕(道立北方民族博) |
北太平洋沿岸文化圏における社会構造に関する比較研究試論 | 岸上 伸啓(国立民博) |
Haida and Tlingit Totem Poles in the Sitka National Historic Park of Alaska | John A. Warner |
製茶法の民族的研究−瑶族と茶の伝播について− | 松下 智(豊茗会) |
改宗と社会文化変容−タンザニア南西部キンガ事例より− | 小泉 真理 |
ネパール、ビャンスにおける葬送儀礼の変容と偏差 | 名和 克郎(東京大) |
マルカ都市のイスラーム改革とその社会的背景 | 坂井 信三(南山大) |
聖者廟への参詣慣行−エチオピア南西部ムスリム・オロモ社会の事例から− | 石原 美奈子(東京大) |
華人社会の都市化と宗教復興−シンガポールの城隍信仰− | 杉井 純一(武蔵大) |
「道教徒」の創出−シンガポール華人の文化的アイデンティティ− | 三尾 裕子(東京外大) |
アニ社会の民俗知識における出自と生殖の関係 | 白井 和子(民族学振興会) |
メルの「名前を買う」儀礼と「再生」の観念 | 加藤 泰(東海大) |
英雄叙事詩『ジャンガル』における母子・父子関係の比較 | 田中 華子(お茶の水女子大) |
葬列に現れた土着の知のダイナミズム−滋賀県高島郡マキノ町大字知内の事例− | 呉 知恩(京都大) |
東日本の阿波踊考 | 松平 誠(女子栄養大) |
香港の募金キャンペーンにおける「文化」−小規模慈善団体の戦略− | 芹澤 知広(大阪大) |
「歴史」の政治学:ペルーにおけるインディオ像とインカ主義 | 細谷 広美(京都文教大) |
植物利用と医食を通してみる中国系移民の文化継承 −タイ北部の雲南系移民を事例として− | 王 柳蘭(京都大) |
土地所有権の神話的「正当性」−パプアニューギニア・フォイ族の事例− | 槌谷 智子(東京大) |
現代アボリジニの土地権意識と神話の賦活 −東アーネムランドにおける虐殺伝説の意味するもの− | 細川 弘明(佐賀大) |
ラジャとは何者か −トバ・バタック社会における”首長”の性格をめぐる一考察− | 池上 重弘(静岡県立大短大) |
ジャマイカのラスタファリアンの食をめぐる観念について | 鈴木 慎一郎(立教大) |
植民地行政官のみたカラハリ中部の民族 | 池谷 和信(国立民博) |
ニウエ島の養取慣行と土地制度 | 馬場 優子(大妻女子大) |
ミクロネシア・ヤップ島における婚外出生現象−婚外子の命名法を中心に− | 塩月 亮子(成城大) |
黒タイ族村落における婚姻慣行−婚資とbride serviceを中心に− | 小野澤 ニッタヤー(東京家政大) |
オーストラリアにおける移民の文化変容 | 中西 亨種(京都大) |
メキシコ、オアハカ州、サン・マルティン村におけるカトリックの聖人ついて: 都市移住者との関わりにおいて | 禪野 美帆(東京外大) |
クランから「ネイティヴ・アメリカン」へ −アラスカ・アサバスカンのポトラッチにみるアイデンティティの変化− | 井上 敏昭(城西国際大) |
イスラーム教徒インドネシア人留学生が体験する日本 その(2)日本人との関係 | 有川 友子(熊本学園大) |
1930年代から1960年代までの神戸ユダヤ人コミュニティの変遷 | 佐藤 泉(東洋学園大) |
帰加二世のカナダ定住過程とアイデンティティへの一考察 −トロントとスティブストンを比較して− | 山田 千香子(お茶の水女子大) |
ブラジルの日系人社会における婚姻関係 | コガ、エウニセ アケミ イシカワ(お茶の水女子大) |
文化現象としての環境主義・環境保護運動の人類学的研究の現状 | 谷 正和(宮崎国際大) |
ポストモダン人類学の代価−オリエンタリズムの装置とアイデンティティの政治学− | 小田 亮(成城大) |
日本語で人類学すること | 青木 恵理子(鈴鹿国際大) |
「多数派問題」を考える−在日外国人の文化と人権から見た日本社会− | ||
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代表者、司会、総括 | 沼崎 一郎(東北大) | |
問題提起 | 沼崎 一郎(東北大) | |
報告: | 1.日系ブラジル人から見た日本社会 | 前山 隆(静岡大) |
2.アフリカ系アメリカ人から見た日本社会 | ジョン・G・ラッセル(岐阜大) | |
3.定住外国人から見た日本社会 | 曽 士才(法政大) | |
4.在日ベトナム人から見た日本社会 | 川上 郁雄(宮城教育大) | |
コメント | 在米日本人としての体験から | 桑山 敬己(創価大) |
在日朝鮮人としての体験から | 朴 一(大阪市立大) |
「出産」文化研究の今とこれから−リプロダクティブヘルス・ライツをどう消化するか | ||
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代表者: | 吉村 典子(呉大) | |
司会: | 波平 恵美子(九州芸工大) | |
報告: | 1.「出産」文化研究の今とこれから−リプロダクティブヘルス・ライツをどう消化するか− | 吉村 典子(呉大) |
2.リプロダクティブヘルス・ライツとは | 中山 まき子(鳴門教育大) | |
3.不妊の医療人類学的研究とリプロダクティブヘルス・ライツ | 柘植 あづみ(北海道医療大) | |
4.リプロダクションと力関係 | 松岡 悦子(旭川医科大) | |
5.出産の歴史人類学の現在−19世紀アメリカの自然出産運動とリプロダクティブヘルス・ライツ− | 鈴木 七美(川村学園女子大) | |
6.日本人の出産観のルーツ−リプロダクティブヘルス・ライツをもう一度− | 吉村 典子(呉大) | |
コメント | 原 ひろ子(お茶の水女子大) |
現代日本における伝統の創造−観光をとおした自己表現の研究− | ||
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代表者、趣旨説明 | 川森 博司(国立歴史民俗博) | |
報告: | 1.観光をとおした「郷土玩具」の再創造 | 川越 仁恵(神奈川大) |
2.「アイヌ工芸の歴史的変遷と社会的意味」の研究に向けて | 斎藤 玲子(道立北方民族博) | |
3.沖縄竹富島における「伝統文化」の意識化−町並み保存と民芸運動− | 森田 真也(成城大) | |
4.岩手県遠野における語り手の実践 | 川森 博司(国立歴史民俗博) | |
5.民俗芸能の実践における保存と観光の位相−「壬生の花田植」をめぐって− | 橋本 裕之(国立歴史民俗博) | |
コメント |
池田 光穂(熊本大) 吉田 憲司(国立民博) |
文化の地域化と脱地域化−東南アジアの事例から− | ||
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代表者・司会: | 山下 晋司(東京大) | |
報告: | 1.文化の地域化と脱地域化:問題提起 | 山下 晋司(東京大) |
2.バリの慣習振興政策 | 鏡味 治也(金沢大) | |
3.バリにおけるヒンドゥー中心主義の展開 | 永渕 康之(名古屋工大) | |
4.西ジャワ民謡の生成過程 | 福岡 正太(国立民博) | |
5.「伝統が崩れる」ということ:バティック産業の近代史 | 関本 照夫(東京大) | |
6.スールー諸島から見た「国家」と「地域文化」 | 床呂 郁哉(東京大) | |
コメント | 清水 展(九州大) |
21世紀をめざす文化人類学専門教育 | ||
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代表者・司会・総括: | 中村 光男(千葉大) | |
報告: | 1.異文化体験としてのフィールドワーク実習−東北大学での試み− | 沼崎 一郎(東北大) |
2.未定 | 福井 勝義(京都大) | |
3.神戸大学における大学改革の現状と民族学・文化人類学 | 合田 濤(神戸大) | |
4.文化人類学を教えることの「効用」 | 池田 光穂(熊本大) | |
5.「人間」(学)と「人類」(学)の違いをめぐって | 染谷 臣道(静岡大) | |
コメント |
小馬 徹(神奈川大) 船曳 建夫(東京大) 森山 工(広島市大) |
教育学研究と文化人類学の接点を探る | ||
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代表者・司会・総括: | 箕浦 康子(東京大) | |
報告: | 1.民族文化の過程における教育研究の可能性と課題 | 丸山 孝一(九 州大) |
2.開発、教育と人類学 | 久木田 純(ユニセフ) | |
3.教育心理学から、学習の社会理論へ−教育と現代人類学 | 福島 真人(国際大) | |
4.教育人類学の理論化に向けて−マイクロ・マクロ連携モデルの提案− | 箕浦 康子(東京大) | |
コメント | 綾部 恒雄(京都文教大) |